顔・耳・手足が黒くそれ以外の部分が白や灰色を彩る猫ちゃんは日本ではシャム猫と呼ばれることが多いですが正確にはサイアミーズと呼びます。
このシャムと呼ばれる猫ちゃんが元気で生活するためには餌の選び方が重要です。
そこで今回はシャム(サイアミーズ)の猫ちゃんのための餌の選び方とおすすめのキャットフードを紹介していきます。
キャットフード教授
シャム(サイアミーズ)のキャットフードの選び方!3つのポイント!
シャム(サイアミーズ)の猫ちゃんにとって必要な成分はどういったものか考えてみてください。
猫ちゃんにとって必要な成分というのはヒトが必要な成分とは若干異なります。
では、どのようなポイントを抑えるべきか、3つに絞ってみましょう。
- 毛並みをキープする白身魚系のキャットフード
- 穀物類が含まれていないキャットフード
- 低炭水化物でヘルシーなキャットフード
この3つのポイントを覚えてキャットフードを選べば、自ずと安全性が高くシャム猫ちゃんにとってうってつけのものが選べるはずです。
では、具体的になぜこの3つのポイントなのかということについてみていきましょう。
1. 毛並みをキープする白身魚系のキャットフード
シャム(サイアミーズ)猫ちゃんの特徴として、ずっと触っていたくなるふわふわした毛並みにあります。
その毛並みをキープする成分としてオメガ3脂肪酸があり、この成分は魚に多く含まれているのが特徴です。
オメガ3脂肪酸はDHA(ドコサヘキサエン酸)・EPA(エイコサペンタエン酸)・α-リノレン酸から構成される脂肪酸のことを指します。
このオメガ3脂肪酸は猫ちゃんにとって脳機能や視覚機能、腎不全予防や毛艶キープに期待ができるとても有効的な成分です。
特に毛艶というのは栄養が不足してしまう、あるいは体調を崩してしまうことによってバランスが崩れやすく、シャム(サイアミーズ)猫ちゃんの特徴である毛並みの美しさを保つことができません。
そのためにオメガ3脂肪酸が含まれている白身魚系のキャットフードをおすすめしているということなのです。
オメガ3脂肪酸は実は白身魚よりも青魚の方が多く含まれているのをご存知でしょうか。
しかし、なぜここでは白身魚のキャットフードをおすすめしているのか、それには理由があるのです。
実は青魚に含まれている不飽和脂肪酸は摂りすぎてしまうとかえって猫ちゃんの身体に悪影響を与えてしまいます。
不飽和脂肪酸が摂りすぎることによって起こる病気の一例として黄色脂肪症(イエローファット)があります。
そのため、バランスの取れた白身魚がメインのキャットフードがおすすめということなのです。
2. 穀物類が含まれていないキャットフード
ヒトが何気なく食べているものの中には穀物類というのは多く含まれています。
穀物類を摂取し続けるのと肉を摂取し続けるのとでは前者の方が健康に良いような気がしてしまいますが、猫はほぼ肉食動物なので逆に穀物類の摂取を苦手としているのです。
また、それだけでなく穀物類を多く摂取してしまうことによってアレルギーを引き起こしてしまう可能性もあるので注意しなくてはなりません。
最近では穀物類が含まれていないキャットフードも増えており、パッケージには「グレインフリー」という表記が書かれているものも多いです。
シャム(サイアミーズ)猫ちゃんの健康を考えるのであればグレインフリーのキャットフードを選ぶようにしましょう。
その理由として、穀物類というのは企業側としてはキャットフードのかさ増しができて生産コストを抑えられるからということがあげられます。
しかし、猫ちゃんの健康を考えるのであれば企業側の都合など関係ありませんので、しっかりと猫ちゃんの健康を維持できるようなキャットフードを選ぶようにしましょう。
3. 低炭水化物でヘルシーなキャットフード
穀物類もそうですが炭水化物の量が多いと猫ちゃんが太りやすくなってしまうだけでなく、キャットフード内に含まれることによって猫ちゃんが必要な動物性タンパク質の比率が少なくなり、結果的に栄養補給の効率が悪くなってしまいます。
そのため低炭水化物のキャットフードを選ぶということもシャム(サイアミーズ)猫ちゃんにとって必要です。
ただ単純に低炭水化物ということではなく、サツマイモなどのような低炭水化物でありながら腹持ちの良い食材を使っているキャットフードが良いでしょう。
また、あまりカロリーが高くなってしまうとシャム(サイアミーズ)猫ちゃんが太りやすくなってしまうため、大体360~400kcal前後のキャットフードがおすすめです。
あまりカロリーを気にしすぎて低カロリーのキャットフードを与えてしまうと、猫ちゃんがすぐにお腹を空かしてしまい結果的に食べ過ぎを促してしまいます。
そのようなことを抑えるためにも適度なカロリー量があるヘルシーなキャットフードを選ぶようにしてください。
キャットフード教授
シャム(サイアミーズ)用のキャットフードの比較一覧!
シャム(サイアミーズ)猫ちゃんの餌を選ぶポイントを知っておいたところで、すぐにキャットフードを探しにいくのは少し待ちましょう。
実は当サイトで安全性の高いキャットフードをすでに調査済みでランク付けしているのです。
当サイトで調査した88種類のキャットフードのうち、安心して猫ちゃんに与えることのできる安全性基準ランクがA以上のキャットフードは10種類あります。
そこでシャム(サイアミーズ)猫ちゃんの餌のポイントに基づいて比較をしてみましたので参考にしてみてください。
キャットフード | 白身魚系 | グレインフリー | カロリー |
カナガン | 390kcal | ||
モグニャン | 380kcal | ||
ファインペッツ | 427kcal | ||
シンプリー | 380kcal | ||
ジャガー | 383kcal | ||
オリジン | 400kcal | ||
アーテミス『オソピュア』 | 386kcal | ||
アーテミス『フレッシュミックス』 | 392kcal | ||
アカナ | 406kcal | ||
ナウフレッシュ | 39kcal |
比較を見てみるとわかるように意外にも白身魚を使っている安全性の高いキャットフードが多くあります。
また、グレインはほとんどが配合されておらず、低炭水化物となるようにサツマイモを使用しているキャットフードも多いです。
カロリーに関してはタンパク質含有率が多いにもかかわらず360~400kcalのものが大半でヘルシーという基準はクリアしています。
そのことからもこの10種類のキャットフードからシャム(サイアミーズ)猫ちゃんに合ったキャットフードを選んでも良いでしょう。
キャットフード教授
シャム(サイアミーズ)におすすめのキャットフードランキング!
シャム(サイアミーズ)猫ちゃんにとっておすすめできるキャットフードは先ほど紹介した安全性基準ランクA以上の10種類であればどれでも問題ないです。
しかし、10種類となるとまだ数が多いと感じてしまう人も多いと思いますので、さらに3種類に絞ってランキング形式で紹介していきたいと思います。
モグニャン
- 白身魚(スケトウダラ)を使用
- グレインフリー
- サツマイモ使用で低炭水化物でヘルシー
- 人工添加物不使用
- 消化吸収率も良くシニア猫ちゃんにもおすすめ
また、人工添加物不使用で安全性においても信頼でき、魚の香りでシャム(サイアミーズ)猫ちゃんの食いつきも良いのがこのモグニャンの特徴です。
シンプリー
- サーモンをメインにしたキャットフード
- グレインフリー
- 低炭水化物で380kcalとヘルシー
- 人工添加物不使用
- 厳選された食材と徹底した衛生管理
オリゴ糖を配合しているため毛球症予防や便秘改善にも効果的で、尿路結石対策もサポートしてくれる猫ちゃんのことを考えて作られたキャットフードとなっています。
ジャガー
- 魚と肉のダブルタンパク源で構成
- グレインフリー
- 低炭水化物で383kcal
- 人工添加物不使用
- ヒューマングレードの高品質キャットフード
グレインフリーや低炭水化物はもちろんのこと高品質素材の証拠である「ヒューマングレード」で生産されているため非常に安全性の高いキャットフードといえます。
シャム(サイアミーズ)用のキャットフードのQ&A!
シャム(サイアミーズ)猫ちゃん用のキャットフードに関わる疑問も多いかと思います。
では最後に以下の質問にこたえていきましょう。
- シャム(サイアミーズ)がかかりやすい病気はキャットフードで予防できる?
- シャム(サイアミーズ)でも毛球症予防は必要?キャットフードに含まれるおすすめ成分
キャットフードに関わる知識をしっかりとつけていくことによってよりシャム(サイアミーズ)猫ちゃんが健康に生活をできるので今のうちに覚えておきましょう。
1. シャム(サイアミーズ)がかかりやすい病気はキャットフードで予防できる?
シャム(サイアミーズ)猫ちゃんにはかかりやすい病気が存在し、よく観察をして場合によっては動物病院にかからなくてはなりません。
では、どのような病気があるのでしょうか。
- 先天性難聴
- 糖尿病
- 尿路結石
この3つの病気がシャム(サイアミーズ)猫ちゃんがかかりやすい病気で、キャットフードで予防することができるのかについてみていきたいと思います。
先天性難聴はキャットフードで予防できない
シャム(サイアミーズ)猫ちゃんのような青い目(ブルーアイ)を持つ猫種というのは先天的に難聴になりやすいと言われています。
この難聴は先天性なのでキャットフードによる予防ができず、獣医に相談して指示を仰いでもらったほうが良いでしょう。
糖尿病はキャットフードで予防できる!
肥満になることによって発症リスクが高まる糖尿病は、肥満にならないようなカロリー管理をすることによって予防することができます。
先ほど紹介したキャットフードは360~400kcalに抑えて、おやつもあまり与えすぎないようにしなければシャム(サイアミーズ)猫ちゃんは運動が大好きな猫ちゃんなので肥満予防につなげることができるでしょう。
また、炭水化物量が多いと肥満になりやすいため、低炭水化物のキャットフードを選ぶということも覚えておきましょう。
尿路結石はキャットフードで予防できる!
膀胱や尿道に砂や石ができることによって排尿時に痛みがともなってしまう尿路結石はキャットフードによって予防することが可能です。
尿路結石予防のためにはキナ酸が配合されているキャットフードがおすすめで、それ以外にも餌を与えている際や普段から水分を摂らせるということも予防策の1つといえます。
また、タウリンが不足することによっても尿路結石になりやすいといわれていますので、タウリンが多く含まれている高品質な肉・魚が含まれたキャットフードを選ぶようにしましょう。
2. シャム(サイアミーズ)でも毛球症予防は必要?キャットフードに含まれるおすすめ成分
シャム(サイアミーズ)猫ちゃんは短毛種に分類されているため毛球症にはならないと安易に考えてしまいがちです。
しかし、シャム(サイアミーズ)猫ちゃんの被毛は厚く、換毛期で抜け毛が多くなる時期は注意が必要となります。
キャットフード内に含まれる毛球症を予防する成分として、食物繊維とオリゴ糖があります。
食物繊維は腸内の老廃物を絡め取り、ぜん動運動を促進させることによって胃の中に溜まる毛玉の排出サポートをしてくれます。
また、オリゴ糖は腸内環境を改善するために働きかけてくれますので便秘解消にも効果的です。
キャットフード教授