ふわふわの長い毛でライオンのようなたてがみを持つサイベリアンは、見た目も毛ざわりも抜群な猫ちゃんです。
では、このサイベリアンの猫ちゃんにとってどのような餌が適しているのか、その選び方と当サイトで調査した安全性の高いキャットフードのうちサイベリアンの猫ちゃんにおすすめのものを紹介していきたいと思います。
キャットフード教授
サイベリアンのキャットフードの選び方!3つのポイント!
サイベリアンの猫ちゃんにとって適切な餌の選び方のネックとなってくるのは、トリプルコートと呼ばれる三重層の毛と運動量です。
シベリアでは極寒の寒さに耐えるべく、サイベリアンの猫ちゃんはダブルコートと呼ばれる二重層の毛よりもさらにもう一層厚い毛をまとっている構造をしています。
そのため毛も長くきれいでいながら毛球症予防に気をつけなくてはなりません。
- 運動量が多いので高タンパクなものがおすすめ
- 便秘解消・毛玉排出のために食物繊維が含有されている
- 毛艶キープのためにオメガ3脂肪酸が含まれている
ポイントを3つに絞るのだとすれば、以上の3つに絞ることで、サイベリアンの猫ちゃんんにとって適切なキャットフードが選べるでしょう。
では、それぞれのポイントがサイベリアンにとってどのように影響してくるのかを解説していきたいと思います。
1. 運動量が多いので高タンパクなものがおすすめ
サイベリアンは運動が大好きな猫ちゃんなので、その分筋肉をしっかりと発達サポートをしあげなくてはなりません。
猫ちゃんはほぼ肉食動物に分類され、栄養補給は動物性タンパク質で補うという点から高タンパクなキャットフードを選ぶようにしましょう。
高タンパク質であるかどうかは記載されているタンパク質含有率が30%以上越えているかどうかを判断基準にしてください。
また、そのタンパク質が高品質であればあるほど栄養もたっぷりと配合されていますので、記載されている肉・魚が「どのような状態の部位であるのか」を明記しているキャットフードを選ぶようにしましょう。
それは4Dミートと呼ばれ、「Dead=死んでいる」「Dying=死にかけている」「Disabled=不具合」「Diseased=病気である」の頭文字をとった肉・魚のことを指しています。
この4Dミートは簡単にいってしまうとヒトが決して食べることができないような部位、品質の肉や魚を混ぜ合わせて作られたものです。
そのため、この4Dミートが含まれているキャットフードを与え続けているとサイベリアンの猫ちゃんの発がんリスクや変異疾患リスクを高めてしまうことになるので注意してください。
4Dミートが表示成分欄にどのように記載されているかの一例は愛猫の健康を守る!キャットフードランキング!を参照することをおすすめします。
2. 便秘解消・毛玉排出のために食物繊維が含有されている
サイベリアンの特徴として便秘になりやすい、あるいは長毛種であるために毛を飲み込んだ時にヘアボールができやすく毛球症になりやすいというものがあります。
便秘解消と毛玉を上手く排出して毛球症予防をするためには食物繊維が含有されているキャットフードを選ぶと良いでしょう。
食物繊維は腸のぜん動運動を活発にさせる働きがありますので便の排出をサポートしてくれます。
また、胃の中や腸の中で溜まってしまうヘアボールも一緒に絡め取ってくれますので繊維質が3%以上のキャットフードがおすすめです。
ただ、あまり多くの食物繊維が含有されている、特に不溶性の食物繊維の場合は便秘を更に進行させてしまう可能性があるので注意しましょう。
一方不溶性の食物繊維は水分を取り込むことによって膨張し、腸のぜん動運動をより活発にさせることで排出をサポートするのが特徴です。
猫ちゃんに与える食物繊維は不溶性のものが主流で、というのも不溶性食物繊維によって便が多少の硬さを帯びることによってニオイを少なくし、掃除をしやすくするという飼い主にとってメリットが大きいからという点があげられます。
しかし、先ほども述べたようにあまり多く含まれすぎていると逆に便秘になりやすくしてしまうため、あまり食物繊維にこだわりすぎてしまうのもNGということを覚えておいてください。
3. 毛艶キープのためにオメガ3脂肪酸が含まれている
サイベリアンの最大の特徴としてふさふさでふわふわの肌触りなめらかな毛にあります。
この毛並み・毛艶をキープするためにはキャットフードに含まれるオメガ3脂肪酸と呼ばれる成分を摂取することをおすすめします。
オメガ3脂肪酸というのは「DHA(ドコサヘキサエン酸)」、「EPA(エイコサペンタエン酸)」、「α-リノレン酸」で構成される脂肪酸です。
これらは神経伝達物質に関与し記憶力や集中力に関与する他、毛艶改善にも良い影響を与えてくれます。
ただし、キャットフードに含まれているオメガ脂肪酸は「オメガ6脂肪酸」が多く、中々オメガ3脂肪酸が多く含まれているキャットフードは見かけません。
見つけるのが困難ではありますが、サイベリアンの美しい毛並みを整えたいということであれば、このオメガ3脂肪酸がたっぷり含有されているキャットフードを選ぶようにしましょう。
オメガ3脂肪酸は青魚に多く含まれていますが、白身魚をメインとしてキャットフードがおすすめです。
そのため、バランスよくオメガ脂肪酸を含む白身魚をメインとしたキャットフードがおすすめで、青魚メインとしているキャットフードは安全性から考えると避けたほうが良いでしょう。
サイベリアン用のキャットフードの比較一覧!
サイベリアンの餌の選び方を理解してもらえたところで、市販されているキャットフードから探すとなると非常に骨が折れてしまうのは容易に予測できます。
そこで、当サイトで調査した88種のキャットフードの中から安全性において信頼できるキャットフード(独自につけた安全性基準ランクA以上のもの)が10種類ありますので、さきほどのポイントを基に比較をしていきましょう。
キャットフード | タンパク質含有率 | 繊維質 | オメガ3脂肪酸含有 |
カナガン | 37% (チキン) |
1.5% | |
モグニャン | 30% (白身魚) |
3.0% | |
ファインペッツ | 32% (アヒル&ニシン) |
2.3% | |
シンプリー | 37% (サーモン) |
1.5% | |
ジャガー | 40% (チキン) |
3.0% | |
オリジン | 42% (チキン) |
3% | |
アーテミス『オソピュア』 | 40% (サーモン) |
3.0% | |
アーテミス『フレッシュミックス』 | 30% (チキン) |
3% | |
アカナ | 37% (チキン) |
3% | |
ナウフレッシュ | 31% (ターキー) |
2.5% |
比較をすることによってより差が出てきてしまうのがやはりオメガ3脂肪酸の含有率です。
オメガ3脂肪酸は魚に含まれていることが多いので、魚をメインにしているキャットフードに関してはたっぷりと配合されていることがわかります。
タンパク質含有率においては全て推奨してある30%以上を満たしているためどれを選んでも問題ありません。
また、繊維質には大体1.5~3%と差が出てはいますが、食物繊維だけでなくオリゴ糖やビフィズス菌、プロバイオティクスといった腸内環境を整えて便や毛玉の排出をサポートする成分が含まれているものもあるので細かく比較をしなければわかりにくい部分もでてきます。
では、このポイントを踏まえて次のサイベリアンの猫ちゃんにおすすめのキャットフードランキングをみていくことにしましょう。
サイベリアンにおすすめのキャットフードランキング!
サイベリアンの猫ちゃんにとっておすすめのキャットフードは先ほど紹介した10種類のキャットフードからある程度予測することができます。
ただ、細かい部分での比較となると手間が生じてしまいますので、3つに絞ったおすすめキャットフードランキングを紹介していきましょう。
あなたのサイベリアンの猫ちゃんの好みや環境によって選ぶようにしてみてください。
モグニャン
- 白身魚をメインにヘルシーで高タンパク
- 食物繊維たっぷり配合
- オメガ3脂肪酸も豊富に含有
- グレインフリー
- 人工添加物不使用
また、サイベリアンの猫ちゃんの身体に優しいグレインフリー、人工添加物不使用の優しい設計となっており、消化にも優しいため仔猫からシニア猫までおすすめできるキャットフードとなっています。
シンプリー
- 新鮮で高品質なサーモンを使用
- 食物繊維・オリゴ糖配合
- オメガ3脂肪酸も豊富に含有
- グレインフリー
- 人工添加物不使用
またサーモンをメインにしているため消化に優しく吸収率も高いので、身体に負担なく全ライフステージ対応のサイベリアンにおすすめのキャットフードと言えるでしょう。
カナガン
- チキンをメインにした高タンパクなキャットフード
- 食物繊維&オリゴ糖配合
- オメガ3脂肪酸配合
- グレインフリー
- 人工添加物不使用
魚をメインにしたキャットフードよりもオメガ3脂肪酸の含有率は少ないですが、猫ちゃんに必須アミノ酸であるタウリンを高配合し、グレインフリー、人工添加物不使用なのでおすすめとなっています。
サイベリアンが気をつける病気!キャットフードによる予防は?
サイベリアンの猫ちゃんのことを知る上で重要なことは、サイベリアンがなりやすい病気を知るということです。
サイベリアンが病気にかかってしまうことによって安全性の高いキャットフードであっても食べてくれず、最悪の場合死に至ってしまう可能性もあります。
では、サイベリアンの猫ちゃんはどのような病気にかかりやすいのでしょうか。
- 毛球症
- 肥大性心筋症
- 熱中症
- 悪性腫瘍
では、これらの病気はどのように気をつけなくてはならないのか、またキャットフードによって予防することは可能であるのかについてみていきましょう。
キャットフード教授
1. 毛球症はキャットフードで予防可能!
毛球症は猫ちゃんが毛づくろいをすることによって毛を飲み込んでしまい、胃や腸の中で毛玉となり体内を傷つけてしまう病気です。
サイベリアンは長毛種なので毛球症になりやすく、さらにトリプルコートと被毛が厚いため、より気をつけなくてはなりません。
サイベリアンの餌の選び方でも触れたように、毛球症を予防するためには食物繊維やオリゴ糖などがふくまれたキャットフードを選ぶようにしましょう。
また1日2回程度のブラッシングで毛を飲み込む頻度を低くしてあげるのもおすすめです。
2. 肥大性心筋症はキャットフードで予防に期待できる
肥大性心筋症は、心臓の筋肉が大きくなってしまうことによって血流が滞ってしまい、呼吸困難などの症状を引き起こしてしまう病気です。
この肥大性心筋症は遺伝によるところが大きいですが、一説によるとタウリンが不足してしまうことによって発症リスクが高まってしまうと言われています。
そのため、新鮮な肉や魚を使用したキャットフードを選びタウリンを十分に補給できるようにしてあげるのが予防に期待できる1つの手段といって良いでしょう。
3. 熱中症は空調管理を徹底する!
シベリアで過ごしていたために被毛が厚く毛が長いサイベリアンは、日本の温度では熱が体内にこもってしまい熱中症になってしまうことがあります。
こればっかりはキャットフードによって予防はできず、しっかりと空調管理をして涼しい空間で過ごさせて上げる必要があるでしょう。
また、水分をこまめに補給させるのも対策の1つとして覚えておいてください。
4. 悪性腫瘍は獣医に相談しよう
猫ちゃんは元々腫瘍ができにくい種族と言われていますが、サイベリアンは悪性腫瘍ができやすい猫種です。
悪性腫瘍はキャットフードによってどうこうできるものではなく、放っておくと生命の危機に影響する可能性がありますので獣医に相談し危険であるならば取り除いてもらうようにしてください。
キャットフード教授