猫ちゃんは病気や体調が悪くても言葉にせず表情にも出さない種類なので、便によって状態管理をするひとは多いでしょう。
よく軟便を繰り返してしまう猫ちゃんは餌の選び方が間違っているかもしれませんので、今一度キャットフードの選び方とおすすめのキャットフードについてみていきましょう。
キャットフード教授
軟便のの改善によい!キャットフードの選び方!3つのポイント!
軟便を繰り返してしまう猫ちゃんは、もちろん病気や体調不良によっても起こりますが、間違ったキャットフードを与えることによっても起こってしまいます。
では、軟便の症状を緩和・改善へと導くために必要なキャットフード選びのポイントはどのようなものなのでしょうか。
今回は以下の3つのポイントに絞ってみました。
- バランスの取れたカロリー
- 消化に悪い穀物・添加物は含有していない
- 消化に優しい食材をメインにしたフード
これらのポイントを抑えたキャットフードを選ぶと、軟便をくりかえしていた猫ちゃんが自然と良くなるということもあります。
それだけキャットフードというのは猫ちゃんにとって大切だということがわかるはずです。
では、それぞれのキャットフードの選び方のポイントが猫ちゃんにどのように影響するのか見ていきましょう。
1. バランスの取れたカロリー
猫ちゃんが軟便をしてしまう原因の1つに「キャットフードの食べ過ぎ」によるものがあります。
これは猫ちゃんの運動量や体重に合わせて適切な食事量を与えていないということが考えられます。
肥満にならないようにと低カロリーのキャットフードを与えようと考えると自然とフードの量が増えてしまうでしょう。
そうすると消化が困難になり、消化不良によって軟便を引き起こしてしまう猫ちゃんもいるのです。
そのため、適切な食事量を与えることを前提としたバランスの取れたカロリーのキャットフードを与えるのが軟便解消のポイントの1つといえます。
大体カロリーは370~400kcalのものがバランスが良いキャットフードと言えます。
ちなみにカロリーが高すぎても猫ちゃんにとっては消化を要することになるため、運動が活発や仔猫の成長期でなければあまり高カロリーのキャットフードは与えなくても良いでしょう。
キャットフード教授
2. 消化に悪い穀物・添加物は含有していない
キャットフードの中には栄養になる成分はもちろん含まれていますが、中には消化の妨げとなってしまう成分も含まれていることがあるので注意が必要です。
その代表成分として「穀物類」と「人工添加物」があります。
穀物類は小麦・とうもろこし・大豆・米などのことを指し、市販されているキャットフードの中に含有されていることが多いです。
しかし、この穀物類というのは猫ちゃんにとって必ずしも必要な成分ではなく、消化の妨げとなるだけでなくアレルギーの原因にもなってしまいます。
また、人工添加物は長期保存やキャットフードの色味を良くするといったように猫ちゃんにとって何のメリットもないような成分を使用しているのも気をつけなくてはなりません。
中には猫ちゃんの身体に悪影響を与えてしまうものもありますので、人工添加物によって軟便を繰り返しているということも考える必要があるでしょう。
プロピレングコール、ソルビン酸カリウム、グリシリジンアンモニエート、没食子酸プロピル、エトキシキン、ブチルヒドロキシトルエン(BHT)、亜硝酸ナトリウム、赤色40号、青色2号、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、赤色3号、黄色5号、黄色6号、青色1号、青色102号、赤色105号
これらの人工添加物が含まれている場合はそのキャットフードは選ばないことをおすすめします。
軟便を予防・改善するならば「穀物類不使用・グレインフリー」で「人工添加物不使用・無添加」であるキャットフードを選ぶようにしてください。
3. 消化に優しい食材をメインにしたフード
猫ちゃんが軟便をするのは消化に負担のかかる食材を使用している場合もあります。
そのため消化に優しい食材をメインにしたキャットフードを選ぶということも考えておくと良いでしょう。
消化に優しい食材はどういうことかというと、簡単に言えばチキンやターキ-などの肉類をメインにしたキャットフードよりもサーモンやニシンなどの白身魚をメインにしたキャットフードがおすすめということです。
肉類よりも魚類の方が消化の負担にはなりません。
また、品質の問題にはなりますが低品質なものは消化だけでなく栄養面でもおすすめできないため新鮮で高品質な白身魚をメインにしたキャットフードが軟便改善には良いとうことになります。
特に4Dミートと呼ばれる低品質なタンパク質には気をつけなくてはなりません。
4Dミートはとさかやくちばし、足の爪など人間が口にできない部位をはじめ、病気になってしまっている、腐っている、病気になってしまった肉や魚を一緒に混ぜ合わせて作られたものを指します。
これだけ聞くとどれだけ猫ちゃんの身体に悪影響かはわかるはずです。
4Dミートを与え続けると発がんリスクや変異疾患リスクが高くなってしまうということなので、軟便以上に猫ちゃんの健康を損ねてしまう可能性があるのです。
- 〇〇副産物
- 〇〇消化物
- 〇〇粉
- 〇〇パウダー
- 〇〇ミール
以上のような成分が含まれている場合は極力避けるようにしましょう。
キャットフード教授
【安全なものだけ】軟便の改善に良い!キャットフードの比較一覧!
では、先ほどの3つのポイントをふまえて市販されているキャットフードから選んでみてくださいということはしません。
というのも、市販されているキャットフードというのは今現在ではかなりの種類に溢れ、その中から安全性が高く軟便解消のポイントを抑えたものをみつけるのは困難だからです。
そこで、当サイトで調査した88種類のキャットフードのうち安全性が高くどの猫ちゃんにもおすすめできる安全性基準ランクA以上のキャットフードが10種類ありますので、先ほどの3つのポイントを基に比較をしていきましょう。
カロリー | 穀物類・添加物不使用 | メイン食材(タンパク質含有率) | |
カナガンチキン | 390kcal | チキン (37%) |
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モグニャン | 380kcal | 白身魚 (30%) |
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ファインペッツ | 427kcal | アヒル&ニシン (32%) |
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カナガンキャットフードサーモン | 380kcal | サーモン (37%) |
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ジャガー | 383kcal | チキン (40%) |
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オリジン | 400kcal | チキン (42%) |
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アーテミス『オソピュア』 | 386kcal | サーモン (35%) |
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アーテミス『フレッシュミックス』 | 392kcal | チキン (30%) |
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アカナ | 406kcal | チキン (35%) |
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ナウフレッシュ | 394kcal | ターキー (31%) |
カロリーを見てもバランスの取れているキャットフードがほとんどで、かつ穀物類・人工添加物も不使用で安全性の高いキャットフードであることがわかるでしょう。
比較をするべきはどの様な食材をメインにしているかという点です。
サーモンやニシンなどの白身魚をメインにしているキャットフードは消化に優しいものが大半なので、もし消化機能の面で軟便を起こしてしまっているようであれば白身魚がメインのキャットフードに絞って比較をしていくと良いでしょう。
軟便の改善に良い!キャットフードおすすめランキング!
軟便の症状はキャットフードによって起こってしまう可能性もあり、しっかりと観察をしてケアをしていかなくてはなりません。
先ほど紹介した10種類の中から選ぶとなると時間がまだかかってしまいますので、さらに3つに絞ってランキング形式で紹介していきましょう。
猫ちゃんにとってどのようなものが合っているのかをよく考えて参考にしてみてください。
モグニャン
- 380kcalのヘルシーフード
- グレインフリー
- 人工添加物不使用
- 白身魚をメインにしたキャットフード
- 消化に優しいメイン食材を使用
白身魚(スケトウダラ)をメインにしているため消化が良く仔猫からシニア猫までの全ライフステージ対応なので一番におすすめできるキャットフードと言えます。
カナガンキャットフードサーモン
- 380kcalのヘルシーフード
- グレインフリー
- 人工添加物不使用
- 新鮮なサーモンがメイン食材
- ハーブや野菜もたっぷりで栄養補給ばっちり
新鮮な食材だけでなく野菜やハーブもたっぷり配合しているため、ビタミン・ミネラルもばっちり補給できるので健康キープにおすすめといえます。
カナガンチキン
- 390kcalのバランスの取れたフード
- グレインフリー
- 人工添加物不使用
- イギリス産の高品質チキンを使用
- 食材も徹底した品質のもとで生産
軟便以外にも尿路結石や毛球症ケアを目的とした成分も配合しているためバランスの取れたキャットフードと言えます。
猫ちゃんの軟便の原因と対策!
猫ちゃんが軟便をしてしまう原因の1つに合わないキャットフードを与えているというお話をメインでしましたが、それ以外にもまだ原因があります。
どのような原因があるのかを知っておくことで、キャットフードに問題があるのかその他に問題があるのかを把握する目安とすることができるでしょう。
では、キャットフード以外の軟便の原因はどのようなものがあるのでしょうか。
- ストレス
- 異物誤飲
- 老化による消化機能低下
- 病気
猫ちゃんは表情に出さないためにストレスを受けているのかわかりづらいということがあると思います。
特に気分転換にと模様替えをした際やあなた自身の都合で引っ越しをして全く環境が変わってしまう場合、猫ちゃんにとっては自分のナワバリが変化してしまうため相当なストレスです。
それを知らずに定期的に行っているのであれば猫ちゃんのために控えるべきでしょう。
また、猫ちゃんは好奇心旺盛な側面も併せ持っているので、ボタンや紐など消化ができないような異物を誤って飲んでしまうこともあります。
その場合も軟便や下痢を引き起こしてしまうことがあるので、猫ちゃんの生活環境周辺には誤飲してしまうようなものは置かないようにしましょう。
老化による消化機能低下はどうしても避けることができませんが、機能が衰えてしまうことがわかっているのであれば消化に優しいキャットフードに変えるという対策をすることができます。
今回ランキングで紹介したキャットフードは全ライフステージに対応しているキャットフードなのでぜひ参考にしてみてください。
最後の病気による軟便ですが、内臓疾患や炎症が起こっていると消化機能が上手く働いてくれず軟便気味になります。
ただ、軟便は初期症状でまだ軽度の進行である可能性が高いので、早め早めに対策をして病気の治療をした方が良いでしょう。
下痢や嘔吐、食欲不振など併発した症状が出た場合はすぐに動物病院で処置を受けるようにしてください。
軟便が出たときの対処法は?見るべきポイント!
軟便が出る際に対策としてできることは、軟便の状態をよく確認することが一番です。
ただ軟便をしたからといって、一時的に起こってしまっている可能性もありますのですぐに病院へ連れて行くといった考え方は少し早いような気がします。
ですので、「どのような頻度で起こっているか」、「軟便に血が混じっていないか」、「以前に先ほどあげた原因に該当することがなかったか」を振り返り観察してそれ相応の対策を考えるのがポイントと言えるでしょう。
キャットフードによって軟便を起こしてしまう猫ちゃんは意外にも多いので、しっかりと安全性の高いキャットフードを与えていつまでも元気な猫ちゃんと過ごせるように対策していきましょう。