目が白く濁るのが特徴的な白内障は、一般的に猫ちゃんはかかりにくい病気だと言われています。
しかし、様々な要因によってなってしまうこともあり、意外にも仔猫の際に栄養不足によって白内障にかかりやすくなるとも言われているのです。
では、白内障にならないためにどのようなキャットフードを選べば良いのか、あるいはおすすめのキャットフードをランキングにして今回紹介していきたいと思います。
キャットフード教授
白内障の症状に!キャットフードの選び方!3つのポイント!
白内障になってしまうと目が白く濁るだけでなく、視野も狭くなってしまうため、普段と違い慎重に歩く、ものにぶつかるなどの行動が目立つようになります。
この白内障というのは猫ちゃんが罹ることは犬よりも少なく、また老齢による発症も少ないのです。
多くの発症原因はケンカや事故によって起こる外傷性のものや、他の眼疾患によって併発してしまうものとなります。
今回はキャットフードに関してフォーカスを合わせていますので、それ以外の要因である仔猫の時期の栄養不足によって起こる白内障予防について見ていきましょう。
さて、仔猫にはどのような栄養を与える必要があるのか、あるいはこれは避けなければならない成分というものがあるので、主に3つのポイントに絞って紹介します。
- 高タンパクでしっかりと栄養補給できる
- グレインフリー・無添加なものを選ぶ
- 低すぎないカロリーで仔猫の活動量をサポート
これらのポイントを抑えることによって仔猫の時期の栄養不足はまず解消されるでしょう。
また、栄養面に限らず悪影響の与える可能性があるものも把握しておくことで、猫ちゃんの白内障以外の病気リスクも抑えることができます。
では、この3つのポイントをそれぞれ詳しく解説していきましょう。
1. 高タンパクでしっかりと栄養補給できる
猫ちゃんは肉や魚から摂取できる動物性タンパク質を栄養の糧としているため、特に成長が著しい仔猫の時期は高タンパク質でしっかりと栄養を補給できるキャットフードを選ぶことが大前提の条件です。
猫ちゃんはほぼ肉食動物だから動物性タンパク質が含まれているキャットフードを選ぶのは当たり前じゃないかと思ってしまいますが、高品質で豊富に含有しているキャットフードというのはしっかりと選ばなければ意外にも少ないことに気づきます。
特に安いキャットフードにはタンパク質含有率が少ない、あるいは低品質のタンパク質が含まれている可能性があり、おすすめできるものとは到底言えません。
品質を見分けるコツの1つとしては成分表示欄に「生サーモン・チキン生肉」といったように新鮮な状態である、どのような部位であるのかをしっかりと明記しているキャットフードが信頼できるでしょう。
一方品質が低いタンパク質は「Dead=死んでいる」「Dying=死にかけている」「Disabled=不具合」「Diseased=病気である」の頭文字をとった4Dミートと呼ばれるものが含有されています。
4Dミートと呼ばれるタンパク質は、市販されているキャットフードに含まれていることが多く注意しなければいけません。
この4Dミートは人間が口にすることのできない部位や状態の肉や魚を混ぜ合わせてつくられているので、それだけで品質が良いものではないとわかるでしょう。
「◯◯ミール、◯◯粉、◯◯パウダー、◯◯副産物」といった表示名が4Dミートの証拠なので、見かけたらそのキャットフードを購入しないほうが猫ちゃんの健康を保つためにはおすすめとなので覚えておいてください。
2. グレインフリー・無添加なものを選ぶ
猫ちゃんの栄養ばかり気にしてしまうと、悪影響の与える成分も見逃してしまうのでしっかりと猫ちゃんの身体に優しいキャットフードを選ばなければなりません。
キャットフードの中に含まれている成分の中で穀物類と人工添加物は含まれない方がおすすめです。
小麦や大豆、とうもろこしといった穀物類は、猫ちゃんにとってアレルギーリスクが高く、消化も苦手としているためグレインフリーのキャットフードが良いでしょう。
また、人工添加物は長期保存や着色を目的しているものが多く、猫ちゃんに対してメリットは一切存在しません。
それだけでなく人間の口にする食べ物には含むことができない添加物がキャットフード内に含有されていることもあるので注意が必要です。
プロピレングコール、ソルビン酸カリウム、グリシリジンアンモニエート、没食子酸プロピル、エトキシキン、ブチルヒドロキシトルエン(BHT)、亜硝酸ナトリウム、赤色40号、青色2号、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、赤色3号、黄色5号、黄色6号、青色1号、青色102号、赤色105号
以上のことを考えると、「グレインフリー(穀物類不使用)で無添加なキャットフード」が猫ちゃんが健康的に成長するために必要であるということになります。
キャットフード教授
3. 低すぎないカロリーで仔猫の活動量をサポート
猫の中で一番仔猫の時期が成長するため、その分カロリーを消費することになります。
仔猫だからそこまでカロリーを消費しないからヘルシーなものと思ってしまいがちですが、むしろカロリーは低すぎてしまうと成長に影響してしまうので気をつけなくてはなりません。
猫種によって活動量は変わってくるため一概には言えませんが、大体380kcal以上のキャットフードを選ぶのがおすすめです。
カロリーだけを見るだけではどのような成分が含まれているかわからないため、全体的にこの3つのポイントを見て、安全性の高いキャットフードを選んでいくことが必要となります。
バランスの取れた栄養と猫ちゃんに悪影響のある成分が含まれていないもの、そしてカロリーが低すぎないキャットフードが仔猫の栄養不足によって起こる白内障を予防するための餌の選び方のポイントです。
【安全なものだけ】白内障予防をしたい猫ちゃん向け!キャットフードの比較一覧!
白内障を予防するために必要な3つのポイントを抑えたキャットフードは、市販されているものから探すとなると相当な苦労をしてしまうことが予測されます。
そこで、今回当サイトではキャットフードを88種類調査して、安全性において安全性基準ランクを設けました。
その中でも猫ちゃんに安心して与えることのできるランクA以上のキャットフードが10種類ありますので、先ほどのポイントを基に比較していきましょう。
タンパク質含有率 | グレイン・添加物 | カロリー | |
カナガンチキン | 37% (チキン) |
390kcal | |
モグニャン | 30% (白身魚) |
380kcal | |
ファインペッツ | 32% (アヒル&ニシン) |
427kcal | |
カナガンキャットフードサーモン | 37% (サーモン) |
380kcal | |
ジャガー | 40% (チキン) |
383kcal | |
オリジン | 42% (チキン) |
400kcal | |
アーテミス『オソピュア』 | 40% (サーモン) |
386kcal | |
アーテミス『フレッシュミックス』 | 33% (チキン) |
392kcal | |
アカナ | 35% (チキン) |
406kcal | |
ナウフレッシュ | 31% (ターキー) |
394kcal |
安全性基準ランクA以上のキャットフードということなので、どれも猫ちゃんの栄養となる動物性タンパク質がおすすめの30%以上とたっぷり含まれています。
また、ほとんどがグレインフリーや人工添加物不使用なので、栄養の妨げとなる成分は含まれておらず、安心して猫ちゃんにキャットフードを与えることができるでしょう。
3つ目のポイントであるカロリーも380kcalとおすすめする基準を越えており、仔猫だけでなくシニア猫ちゃんにもうってつけのバランスの整ったキャットフードばかりです。
もし、あなたの猫ちゃんに栄養不足による白内障を予防したいキャットフードを与えたい場合は、この10種類の中から選んで見ると良いでしょう。
キャットフード教授
白内障予防をしたい猫ちゃん向け!キャットフードおすすめランキング!
キャットフードというと今では種類は多数あり、どれが本当に良いものであるのかわからないという人も多いと思います。
その中でも今回紹介した安全性基準ランクA以上のキャットフード10種はかなりおすすめできるものですが、やはり10種類でも選ぶのが難しいということもあるでしょう。
そこで次にこの10種類の中からさらに3つに絞ってキャットフードを紹介していきたいと思いますので、どれが良いか迷って決められないという人は、以下のランキングを参考にしてみてください。
カナガンチキン
- イギリス産の高品質チキン60%以上使用
- グレインフリー
- 人工添加物不使用
- 390kcalとバランスの良いカロリー
- タウリン2200mg/kg配合
また、猫ちゃんにとって必須アミノ酸であるタウリンもたっぷり含有しており、チキンの自然な香りによって猫ちゃんの食いつきも良く、1位としておすすめできるキャットフードとなります。
ジャガー
- 肉と魚の2つの動物性タンパク源
- グレインフリー
- 人工添加物不使用
- 383kcalのヘルシーなキャットフード
- 材料にこだわったヒューマングレードの食材を使用
また、メイン食材以外の原料も「ヒューマングレード」と呼ばれる品質に信頼できる食材なので、より安全性について考えているのであればジャガーがおすすめといえます。
モグニャン
- 白身魚をメインにしたヘルシーかつ高タンパクフード
- グレインフリー
- 人工添加物不使用
- 380kcalのキャットフード
- 白身魚がメインなので消化にも優しい
白内障予防だけでなく、魚に多く含まれているオメガ3脂肪酸が含まれているので毛並み・毛艶維持にも効果的で、ふわふわな毛を持つ猫ちゃんには特におすすめできるキャットフードとなっています。
白内障になってしまったらどうしたらよい?白内障の3大原因とその対策!
白内障の予防に努めてもどうしても避けられない事情で白内障になってしまう場合もあります。
そんな時、どんな対策を行えばよいのでしょうか?
- ケンカや事故
- 目の疾患
- 栄養不足
これらの3つは白内障の原因となりやすいものですが、それぞれの対策方法を見ていきましょう。
1.ケンカや事故による白内障対策
猫はナワバリを持ち、他の猫が入り込むとお互いに牽制しあい、時にはケンカにまで発展してしまいます。
また、思わぬ事故に見舞われることもあるため、これらの要因で目が傷ついてしまうと、そこから白内障へ発展してしまうことも考えられるでしょう。
ケンカや事故によって白内障になることを予防するための対策は簡単で、室内飼いにすれば極端にリスクは少なくなります。
室外で飼ってしまうとどうしても他の猫やナワバリに踏み込む、事故に遭うというリスクは避けられません。
また、感染症や病原菌による炎症も防ぐことができるので運動不足になりやすいという点を除けば室内で飼うのが良い対策と言えるでしょう。
2.他の眼疾患による白内障対策
目の疾患は白内障だけでなく結膜炎・角膜炎・緑内障などさまざまです。
これらの目の病気を患ってしまうことで、併発して白内障を起こしてしまう可能性もあるため、眼病全般的に予防していかなくてはなりません。
他の眼疾患になってしまった場合は、動物病院で処方される点眼薬を使うことや治療をしてもらうことが一番の対策となります。
眼病が悪化してしまうと猫ちゃんの視力にも影響してしまうので、よく観察をして早期発見早期治療を目指していきましょう。
3.仔猫の時期の栄養不足による白内障対策
今回の紹介で一番覚えておいてほしいのが、仔猫の時期の栄養不足によって白内障発症リスクが上がってしまうということです。
仔猫は成長する時期なので栄養が不足してしまうとそれだけ成長の妨げにもなりますし、病気リスクが高まるということを認識しておかなくてはなりません。
そのためには安全性に信頼ができ、しっかりと栄養を補給できるキャットフードを選ぶようにしてください。
キャットフード教授