猫というと魚をくわえて歩いているイメージですが、魚に含まれる有効な成分は猫ちゃんにとって良い影響を与えてくれるのは間違いありません。
キャットフード教授
キャットフード教授の要望どおり、今回は魚がメインのキャットフードの選び方とおすすめをランキングにして紹介していきたいと思います。
魚メインのキャットフードの選び方!3つのポイント!
魚をメインにしたキャットフードを選ぶ場合、どのようなポイントに気をつけるのがいいのでしょうか。
いつまでも愛する猫ちゃんに健康でいてもらうためには安全性の高いものを選ぶ必要があります。
そこで、安全性の高いキャットフードを選ぶための基準として3つのポイントに絞りました。
- 新鮮で高品質な動物性タンパク質が豊富に含まれているか
- 青魚が余分に含まれていないか
- 穀物・添加物は含まれていないか
安全性の高さについて考えると、以上の3つのポイントが重要であることがわかってくるでしょう。
では、これら3つのポイントについてそれぞれ詳しく掘り下げていきましょう。
1. 新鮮で高品質な動物性タンパク質が含まれているか
猫は肉や魚といった動物性タンパク質から栄養を補給するほぼ肉食動物に分類されているため、新鮮で高品質な動物性タンパク質を含んでいるキャットフードは猫ちゃんの健康を保つ上では非常に重要なポイントとなります。
キャットフード教授
新鮮で高品質な魚、あるいはタンパク質であるかどうかというのは成分表示の項目に記載されている原材料名を参考にしましょう。
サーモンがメインのキャットフードであれば「フレッシュサーモン」や「生サーモン」、「乾燥サーモン」といったどのような状態のサーモンであるのかを明確に記載しているものが信頼できるといえます。
高品質な原料があるということは低品質な原料もあるということなので注意してください。
特にフィッシュミールと呼ばれる原料は、どのような魚を混ぜ合わせて使っているかわからないため、安全性や信用性ともに疑うべきです。
ミール・エキス・パウダーといった表記がある場合、そのキャットフードの安全性が高いかどうかわからないため気をつけるようにしてください。
2. 青魚が余分に含まれていないか
魚をメインにするといっても、白身魚をメインにしているのか青魚をメインにしているのかによって摂取できる成分は変わってきます。
特にマグロやサバなどの青魚を摂取する際には注意が必要で、青魚に含まれる不飽和脂肪酸は体内のビタミンEが破壊されてしまうために黄色脂肪症(イエローファット)と呼ばれる疾患リスクを高めてしまうのです。
そのため、サーモンやニシンといった白身魚をメインにして、青魚が余分に含まれていないキャットフードを選ぶのもポイントの1つとなります。
黄色脂肪症は腹部や胸部に脂肪が溜まってしまい炎症を起こし、その脂肪が黄色く見えてしまう状態のことを指しています。
黄色脂肪症を治療するためにはビタミンEの投与や不飽和脂肪酸の摂取を抑えるといった対策が必要です。
食事の内容によってこの症状を予防することが可能なので、青魚が多く含有しているキャットフードを与えすぎないよう注意しましょう。
3. 添加物・穀物は含まれていないか
人工で作られた添加物が身体にとって良くないということは人間だけではなく猫ちゃんにとっても同じです。
特にキャットフードに含まれる添加物には明確な規定がなく配合させることができので、猫ちゃんにとって悪影響を与えてしまう添加物が含まれたキャットフードもたくさんあります。
また、穀物も猫ちゃんにとっては必須な栄養ではなく、場合によっては消化吸収を遅くさせてしまう、あるいはアレルギーを引き起こしてしまう元になってしまうので穀物類が配合されていないキャットフードを選ぶというのもポイントの1つです。
キャットフード教授
【安全性の高いものだけ】魚メインのキャットフードの比較一覧!
魚がメインのキャットフードというのはチキンをメインにしたキャットフードよりは少ないものの、ペットショップにいくと実にたくさんの種類のものが販売されています。
この中から安全性の高いキャットフードを探すとなると骨が折れる作業となりますので、今回当サイトで調査した安全性基準ランクA以上のキャットフードのうち、魚がメインのもので比較をしていきましょう。
当サイトの安全性基準ランクA以上のキャットフードは10種類あり、その中で魚がメインとなっているものは4種類ありました。
では、先ほど解説したポイントを元に比較をしていきましょう。
メイン原料の品質 | 青魚の有無 | 穀物・添加物不使用 | |
モグニャン | (スケトウダラ) | 無 | |
ファインペッツ | (ニシン) | 無 | |
シンプリー | (サーモン) | 無 | |
アーテミス「オソピュア」 | (サーモン) | 無 |
安全性基準ランクA以上ということもあり、青魚はどのキャットフードにも配合されておらず新鮮な白身魚をメインに生産されていました。
また、生産ラインも徹底して品質管理されているところがほとんどなので、その他の原料も安全性に信頼ができるため、この4種類の中から魚メインのキャットフードを選ぶという考え方でも十分問題ないでしょう。
ただし、この4種類のうちでランキングをつけるとするならばどれが一番おすすめのキャットフードであるのか気になるという人もいるかと思いますので、次にランキング形式にして紹介していきます。
魚メインのキャットフードおすすめランキング!
今回魚をメインとしているキャットフードが4種類しかないため、ほとんどランキングというよりは微細な違いを簡単に説明していくといった流れにはなってしまいますが、早速みていきましょう。
キャットフード教授
モグニャン
- 白身魚をたっぷり63%含有
- 青魚は含まれておらずスケトウダラを使用
- 人工添加物・穀物類不使用
- 白身魚なので消化吸収も良い
消化吸収に優れており腹持ちにも良いサツマイモを使用し、添加物・穀物不使用の安全性が高い全ライフステージの猫ちゃんにおすすめできるキャットフードとなっています。
シンプリー
- サーモン・マス・ニシンをバランスよく配合
- 動物性タンパク質73%高配合
- 人工添加物・穀物不使用
- 尿路結石予防・毛玉排泄サポート
サーモンを主体にマスやニシンと白身魚の種類豊富にバランス良く配合したキャットフードです。
白身魚は消化吸収が良く、DHA・EPAの血液サラサラ効果や免疫力アップに期待ができるため、仔猫だけでなくシニア猫ちゃんと全ライフステージ対応となっています。
ファインペッツ
- 低アレルゲンのニシンとアヒル肉
- 人工添加物・穀物類不使用
- 動物性タンパク質85%配合
- 消化吸収率87%のためシニア猫にもおすすめ
消化吸収効率も87%と身体に負担がかからず添加物不使用・グレインフリーと言うことなしのキャットフードとなっています。
魚メインのキャットフードのFAQ!
魚をメインにしたキャットフードというのは種類的にはチキンよりも少ないですが、メリット・デメリットもありますし、使い方によっては肉ベースのものよりもおすすめができます。
そこで、魚メインのキャットフードにすることを考えた場合、以下のような疑問に対する知識を蓄えておきましょう。
- 魚ベースのキャットフードのメリット・デメリットは?
- 魚ベースと肉ベースのキャットフードどちらが良いの?
- 仔猫に魚ベースのキャットフードを与えてもよい?
これらの疑問を頭のなかに浮かんでいても、さほど気にせず魚メインのキャットフードにしている人も多いため、今一度知識をつけてあなたの猫ちゃんにとって最適なキャットフードを与えられるようにしていきましょう。
1. 魚ベースのキャットフードのメリット・デメリットは?
魚ベースのキャットフードを使用する場合に、まず覚えておかなくてはならないことは、魚ベースであるからこそのメリットとデメリットです。
では、具体的にどのようなメリット・デメリットがあるのかについて詳細をみていきましょう。
魚ベースのキャットフードのメリット
魚をベースとしたキャットフードを与える際には、以下のようなメリットが挙げられます。
- DHA・EPAが豊富
- 低カロリー
- 消化吸収が良い
特に青魚に多く含まれるDHAやEPAという成分は猫ちゃんの悪玉コレステロールを減らして血液をサラサラにする役割をもっています。
また、記憶力にも深く関与している物質なので、シニア猫ちゃんの認知症予防にも期待できる部分がメリットです。
また、チキンやターキーといった肉ベースのキャットフードに比べると魚ベースはカロリーが低いため、室内で飼っている運動量の少ない猫ちゃんや必要摂取カロリーを必要としない老猫におすすめとなります。
また、消化吸収も良いので離乳食になりたての仔猫や消化機能が低下している猫ちゃんにもメリットと言えるでしょう。
キャットフード教授
魚ベースのキャットフードのデメリット
魚ベースのキャットフードのメリットを把握したところで、デメリットがあるという側面にも理解しておかなくてはなりません。
では、どのようなデメリットがあるのでしょうか。
- 黄色脂肪症のリスク
- 成長期の猫にとってカロリーが足りない
魚に含まれる不飽和脂肪酸は、先ほども説明したように多く摂りすぎると黄色脂肪症になるリスクを高めてしまうため、特に青魚が含まれているキャットフードは注意をしてほしいところです。
また、魚は肉と比べると低カロリーなため、活発的に行動する猫ちゃんや成長期である仔猫ちゃんにとってカロリーが足りない可能性もあります。
キャットフード教授
2. 魚ベースと肉ベースのキャットフードどちらが良いの?
魚ベースのメリット・デメリットがあるように、肉ベースのメリット・デメリットがあります。
そのため、どちらが良いというよりは猫ちゃんの好みやカロリーを必要としているのかどうかによって使い分けるのが良いでしょう。
魚ベースがおすすめの猫ちゃんはどういうタイプがあるのか、例をいくつか紹介しますので参考にしてみてください。
- 最近肥満気味でカロリーを抑えたい猫ちゃん
- 歳をとってカロリーを以前より必要としなくなった猫ちゃん
- チキン・ターキーといった肉にアレルギーを持っている猫ちゃん
- 消化機能が低下している猫ちゃん
- 肉ベースよりも魚ベースのほうが食いつきが良い猫ちゃん
魚ベースのキャットフードを選ぶ際は、魚ならではのメリットがその猫ちゃんにとって合っているかどうかがポイントです。
キャットフード教授
3. 仔猫に魚ベースのキャットフードを与えてもよい?
仔猫だからといって魚ベースのキャットフードは低カロリーだから与えないほうがいいのかと言われると、実はそうではありません。
むしろ仔猫のうちに食べたものしか食べなくなってしまうため、成猫やシニア猫になってから魚ベースのキャットフードを与え始めるのはリスクがあるのです。
リスクといってもそこまで危険なものではないのでさほど気にする必要はないでしょう。
ただ、肉ベースのキャットフードと魚ベースのキャットフードのどちらでも食べてもらうようにするには仔猫のうちからバランス良く与えることをおすすめします。
キャットフード教授