ヒトだけでなく猫ちゃんにとってもアレルギーが出てしまう原料が存在するので、アレルギーのものが配合されていないキャットフードを選ぶ必要があります。
アレルギー対応しているキャットフードを選ぶためには市販されているキャットフードの成分表示をいちから確認しなければならないのはとても骨が折れてしまいます。
そこで今回はアレルギーがある猫ちゃんにも安全なキャットフードの選び方とおすすめランキングを紹介していきましょう。
キャットフード教授
アレルギー対応のキャットフードの選び方!3つのポイント!
アレルギー対応のキャットフードを選ぶ場合のポイントはいくつかありますが、重要なポイントとして3つに絞って紹介していきます。
では、どのようなポイントを抑えるのが安全性の高いキャットフードといえるのでしょうか。
- 穀物不使用のものを選ぶ
- メインの肉は複数配合している
- 人工添加物不使用のものを選ぶ
アレルギーになってしまう猫ちゃんをみると、以上のポイントを最低限度抑えなくてはいけないことに気づくはずです。
上記以外にも安全性の高いキャットフードを選ぶ場合にはポイントがありますが、その点については生物博士が調査した安全性基準ランクにもとづいて紹介していくので安心してください。
1. 穀物不使用のものを選ぶ
猫ちゃんにとってアレルギー症状が多くでてしまいがちな原料の1つに小麦やとうもろこし、大豆といった穀物類があります。
本来猫というのは肉や魚から栄養を補給するほぼ肉食動物なので穀物類の消化を得意としておらず、アレルギー発症のリスクが高いとされているのです。
しかし、穀物類は安価で仕入れることができるため、キャットフードのかさ増しや炭水化物の補給という謳い文句で市販のものには多く配合されています。
アレルギー対応のキャットフードを選ぶ場合には穀物不使用、あるいはグレインフリーという表記が記載されてあるキャットフードを選びましょう。
しかし、穀物類が不使用なだけであって、その補填に豆類やイモ類の安価な炭水化物が多く含まれているということも問題です。
キャットフードを選ぶ場合には穀物不使用のものは最低限把握しておき、それ以外の部分でアレルギーになりやすい原料が入っていないかという部分についても目を光らせておく必要がありそうです。
2. メインの肉は複数配合している
アレルギーを発症してしまう要因の1つに、ある一定量を越えて摂取をしてしまうことで起こるというものがあります。
つまり、メインの原料である肉や魚が1種類のみで構成されている場合は、アレルギーの元になる可能性がゼロではないということです。
万全を期すのであればメインとなる肉は複数配合して構成されているものを選ぶのがアレルギー対策のポイントになります。
キャットフード教授
3. 人工添加物不使用
アレルギー症状が出やすい物質には穀物類だけではなく人工添加物によるものがあります。
キャットフードに着色を加えて見た目を良くするものや長期保存ができるように酸化防止剤を使うといったように猫の健康以外の目的で使用されることがほとんどです。
しかし、この人工添加物は猫にとってアレルギーになることが多く、特に「エトキシキン」と呼ばれる保存料はアレルギー以外にも発がん性があると言われています。
猫ちゃんのアレルギーが起こらないように考慮するならば穀物類だけでなく人工添加物も避けて選ぶようにしましょう。
【安全性の高いものだけ】アレルギー対応キャットフードの比較一覧!
アレルギー対応のキャットフードを選ぶという一点に絞るのであれば、時間はかかるものの市販されているキャットフードの中から選ぶことができます。
しかし、先ほどの3つのポイントを踏まえながらより安全性の高いものを選ぼうとすると市販のものではどれも不十分に見えてしまうでしょう。
先ほど軽く触れたように当サイトで調査した安全性基準ランクA以上のキャットフードはアレルギー対応以外の部分にも優れているおすすめのキャットフードです。
まずは一度先ほどの3つのポイントを踏まえて比較をしていきましょう。
穀物類不使用 | メインの原材料 | 人工添加物不使用 | |
カナガン | チキン | ||
モグニャン | 白身魚 | ||
ファインペッツ | アヒル&ニシン | ||
シンプリー | サーモン | ||
ジャガー | チキン | ||
オリジン | チキン | ||
アーテミス『オソピュア』 | サーモン | ||
アーテミス『フレッシュミックス』 | チキン | ||
アカナ | チキン | ||
ナウフレッシュ | ターキー |
安全性基準ランクA以上のキャットフードの場合、全て穀物類は不使用で人工添加物も使っていないものばかりなので、差があるとするならば2つ目のポイントであるメインの肉を複数配合しているかどうかです。
今回の比較ではわからない部分も多いため、どれがあなたの猫ちゃんに合っているのかがわからないという意見も多いかと思いますので、次に紹介するアレルギー対応のキャットフードのおすすめランキングを見て参考にしてください。
キャットフード教授
アレルギー対応のキャットフードおすすめランキング!
では、先ほども触れたようにアレルギー対応のキャットフードのおすすめをランキング形式にして紹介していきたいと思います。
安全性基準ランクA以上のキャットフードは、どれもアレルギーに関してシビアになって生産されていますので、メインの原材料が複数配合されているバランスの取れたキャットフードを上位にランクインさせていただきました。
カナガン
- 子猫~シニアまで全ライフステージ対応
- 尿路結石予防
- 人工添加物不使用
- グレインフリー
- 材料はチキンで猫ちゃんの食いつきがとてもよい
穀類や添加物なども含まれていないため、アレルギーが心配な猫ちゃんでも安心して食べることができます。
シンプリー
- 穀物・人工添加物不使用
- サーモンをメインとして白身魚を配合
- 魚がメインなため消化が良い
- 消化吸収が良いサツマイモを使用
- 獣医師もおすすめするキャットフード
穀物類や人工添加物不使用で安全性が高く、消化吸収効率と腹持ちをサポートするサツマイモを配合し、クランベリーのキナ酸や各種野菜の栄養素をふんだんに使用しているため猫ちゃんのアレルギー対応だけでなく栄養価も豊富なキャットフードといえます。
ジャガー
- 穀物・人工添加物不使用
- 肉と魚の両方の動物性タンパク質を配合
- バランスのとれた豊富な栄養素
- 動物性タンパク質を80以上も含有
- ヒューマングレードの高品質食材を厳選
チキンや鴨肉、サーモンやマスを使用しているためメイン食材のアレルギーリスクが低く栄養豊富なキャットフードといえます。ただし消化機能が低下しているシニア猫や離乳食すぐの仔猫には不向き。
キャットフード教授
猫ちゃん毎の個体差があるので、獣医師の判断が最も正確です。
猫のアレルギーに対するFAQ
猫のアレルギーに対して様々な疑問があり、キャットフード選びも不安になってしまうという方も多いのではないでしょうか。
そこで、アレルギー対応のキャットフードの他にも猫のアレルギーに関わるFAQを解消して、より猫ちゃんの知識を高めていきましょう。
今回は以下の質問は以下の通りです。
- 猫がアレルギーになる原因は?キャットフードだけが原因なの?
- キャットフードでアレルギーが出るとどんな症状が?
では、以上の質問に対して回答していきましょう。
1.猫がアレルギーになる原因は?キャットフードだけが原因なの?
猫がアレルギーになってしまうメカニズムを知らなくては、どのようなタイミングでアレルギーが起こってしまうのか、キャットフードだけの問題なのか判断がつかないでしょう。
まずは猫がアレルギーになってしまう原因について話をしていきたいと思います。
猫ちゃんのアレルギーはこうして起こる!そのメカニズムとは?
アレルギーというのは簡単にいうと身体の防衛本能が過剰に働いてしまうために起こるものです。
最初にアレルギーの元となる物質を取り込むとマクロファージと呼ばれる外敵をやっつける細胞が感知してヘルパーT細胞→Bリンパ球へと伝達を始めます。
Bリンパ球はアレルギーの元となる物質に対しての免疫を作っていき、次に侵入してきた際に即座に反応して外敵を排除するように努めるのが特徴です。
この免疫反応がアレルギーの元となる物質が侵入してきた際に過剰に反応してしまうことによって、逆にヒスタミンやセロトニン、ロイコトリエンといった化学物質を分泌しすぎてしまい痒みや腫れ、湿疹といった症状を引き起こしてしまいます。
キャットフード教授
アレルギーはキャットフードだけではない!その他のアレルギーの原因は?
アレルギーが出てしまうものはキャットフードに含まれるものによるところが大きいですが、それだけではなくその他の要因によって起こってしまうものもあります。
その他の要因によって起こるアレルギーは以下のようなものが例です。
- ハウスダスト
- カビ
- ダニ
- 花粉
- ワクチン
- 金属
ハウスダストを始めカビ・ダニ・花粉はヒトと同様にして、吸引することによってアレルギーを起こしてしまいます。
猫ちゃんにとっても強い痒みが出てしまうことがあり、皮膚を引っ掻いてしまうことによってそこから皮膚炎を悪化させてしまうことにもつながるので注意が必要です。
その他にも首輪の素材によってもアレルギーを起こすこともあり、金属や羊毛、プラスチックやステンレスの食器やシャンプーといったものにもアレルギーを起こす可能性があるので覚えておきましょう。
アナフィラキシーショックになると気道がふさがる、肺血管からの水分漏出といった生命の危機に関わる症状が現れてしまうのです。
ワクチンを打つ場合は病院で行うことがほとんどなので、すぐにアナフィラキシー用の薬剤を用意してもらえますが、万が一のためにワクチン後の猫ちゃんの様子はしっかりと確認するようにしてください。
2.キャットフードでアレルギーが出るとどんな症状が?
猫ちゃんのことをよく観察していなければアレルギー症状が起こっているにも関わらず見逃してしまうということもありえなくありません。
では、キャットフードでアレルギーが起こっている場合、どのような症状が出てしまうのかを知る必要がありますので例をいくつか記載していきます。
- キャットフードを食べた後に口の周りが赤っぽくなり、猫がかゆがるような動作をするようになった
- 全身に湿疹ができて爪でひっかくようになってしまった
- 吐くことが多くなった、あるいはキャットフードを食べた直後に食べたものを戻すようになった
- 耳周辺が赤くなる、かゆがるようになり炎症を起こしてしまった
キャットフードでアレルギーが起こっている場合に一番わかりやすいのが口周りです。
食事をした後に口周りを痒がるような仕草が多い場合、キャットフードによってアレルギー症状が起こってしまっている可能性を視野にいれましょう。
また、その後全身に痒みが伝染することが多いので、猫が皮膚をかいている動作が多くなっているときには特に注意をしなくてはなりません。
忙しくてあまり猫ちゃんを見る機会が無いという方でも、食事の後の猫ちゃんの仕草を観察することを忘れないようにしてください。
また、アレルギー症状の1つに外耳炎といった耳の炎症を起こしてしまうこともありますのでキャットフードによってアレルギーが起こっていることを確認した場合はキャットフードの見直しを急ぐことをおすすめします。
猫のアレルギーというとそこまで重篤なものは無いような気がしてしまいますが、個体差によっては過剰にアレルギーが出てしまい命に関わる症状が出てしまうことがあるので油断してはいけません。
特に市販されている安価なキャットフードにはアレルギーの元となる物質が多量に含まれていることもあるため、本当に安全なキャットフードを選び与えるのが猫ちゃんにとってもあなたにとっても安心することができるでしょう。
何も考えずに安価なキャットフードを与えているのであれば、今回紹介したアレルギー対応の安全性の高いキャットフードに変更することを前向きに検討してみてください。
キャットフード教授
愛情を持って育てている猫ちゃんがアレルギーによって苦しむ姿は見たくないニャ!猫ちゃんが安心して食べられるキャットフードを選んでほしいニャ!!