飼い始めは子猫だった愛猫ちゃんも年月を経てシニア猫へと身体が変化していきます。
子猫は成長するため栄養も豊富でカロリーも高いキャットフードが必要でしたがシニア猫になるとシニア猫に合ったキャットフードを与える必要があります。
そこで今回は、7歳以上のシニア猫の餌の選び方とおすすめキャットフードをランキングにして紹介していきましょう。
キャットフード教授
7歳以上のシニア用のキャットフードの選び方!3つのポイント!
7歳以上のシニア猫はそれ以下の猫と比べるとカロリーを必要とせず、また身体の各機能が徐々に衰えつつあります。
そのため、シニア猫に合ったキャットフード選びが必要となるわけですが、どのようなものを選べば良いのかわからないという人も多いのではないでしょうか。
そこで、シニア用のキャットフードの選び方を3つのポイントに絞りました。
- 消化吸収が良いキャットフードである
- 動物性タンパク質は安全なものを高配合しているか
- 添加物・グレインフリーであるか
キャットフード1つにしても猫にとっては栄養を補給できる大切なエネルギー源になりますので、悪質なものを食べていればそれだけ病気になりやすくなるでしょう。
また、逆を言えば安全で安心な食材を配合したキャットフードを食べていれば猫ちゃんの病気のリスクを低くするだけでなく、いつまでも健康でいられる可能性を高めてくれます。
では、具体的に先ほどの3つのポイントについて見ていきましょう。
消化吸収が良いキャットフードである
7歳以上のシニア猫というのは、子猫や1~6歳の猫と比べると消化機能が衰えています。
そのため、消化がしづらい食材を配合しているキャットフードを食べているとお腹を壊しやすくなるだけでなく、体調を崩しやすくなることもあるのです。
シニア猫のためには消化吸収が良いキャットフードを選んであげるのが重要なポイントといえます。
キャットフード教授
動物性タンパク質は安全なものを高配合しているか
猫は雑食性で何でも食べるように思われがちですが、実はほぼ肉食性なので動物性タンパク質の摂取を多く摂取する必要があります。
しかし、ただ動物性タンパク質を多く配合しているキャットフードを選べば良いということでありません。
4D(畜殺場廃棄物)ミートと呼ばれる原料が含まれているキャットフードは、いくら動物性タンパク質が多く配合されていたとしても選ばないようにしましょう。
4Dミートについてあまり知識が無いという方もいるかもしれませんので説明を加えておきます。
4Dというのは「Dead=死んでいる」「Dying=死にかけている」「Disabled=不具合」「Diseasd=病気である」といった意味の頭文字をとった肉のことを指します。
この4Dミートは人間が口にはしない品質がとても低い肉のことで、発がん性のあるものや様々な病気になってしまう可能性があるくず肉だったとしてもキャットフード内のタンパク質として使うことができる現状があるのです。
そのため、原材料名の部分に動物性油脂やボーンミール、チキンパウダー、肉類副産物といった記載がある場合は4Dミートが使われていると考えてください。
詳しい4Dミートの表示名については【愛猫の安全のため!粗悪なキャットフード業界事情を知ろう!】に記載しているので気になる方は確認してみましょう。
添加物が少ない・グレインフリーであるか
人間にとっても添加物が配合されている食材というのは身体に悪影響を及ぼす可能性があるため避ける方が多いです。
それは猫ちゃんにとっても同じで、アレルギーや消化吸収の効率を下げて内臓に負担がかからないよう添加物がフリーのものを選びましょう。
また、猫は穀物(グレイン)の消化が苦手なので、小麦や大豆、とうもろこしといった原料は消化機能が弱いシニア猫にとってはおすすめできません。
添加物と同様にしてグレインもフリーなものを選ぶのがシニア猫にとって必要なポイントだといえます。
キャットフード教授
【安全性が高いものだけ】7歳以上のシニア用の比較一覧!
7歳以上のシニア猫にとって安全性の高いキャットフードを選ぶポイントはどのようなものであるかを知ってもらいました。
当サイトでは数あるキャットフードを調査しており、安全性基準ランクがA以上のキャットフードが10種類あります。
次にこの10種類のキャットフードが比較できるよう一覧にしてまとめてみましたので参考にしてみてください。
消化吸収率 | タンパク質のメイン原料 | 添加物・グレインフリー | |
カナガンチキン | チキン (低カロリー) |
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モグニャン | 白身魚 (低カロリー) |
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ファインペッツ | アヒル肉&ニシン (高カロリー) |
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カナガンキャットフードサーモン | サーモン (低カロリー) |
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ジャガー | チキン (低カロリー) |
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オリジン | チキン (高カロリー) |
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アーテミス『オソピュア』 | サーモン (低カロリー) |
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アーテミス『フレッシュミックス』 | チキン (低カロリー) |
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アカナ | チキン (高カロリー) |
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ナウフレッシュ | ターキー (高カロリー) |
安全性基準ランクがA以上であったとしても高カロリーのキャットフードがありますので、消化吸収においてもシニア猫の必要なカロリー数においてもあまりおすすめはできません。
栄養補給においては申し分ありませんが、高カロリーのキャットフードを与えすぎると肥満の原因や消化不良を起こす可能性があるので注意しましょう。
キャットフード教授
7歳以上のシニア用のキャットフードおすすめランキング!
では、10種類のキャットフードを比較した上で、7歳以上のシニア猫におすすめのキャットフードはどれかというものをTOP3としてランキングにしてみました。
どのキャットフードが良いか迷っている方はぜひ参考にして、愛猫ちゃんにいつまでも健康に過ごしてもらいましょう。
カナガンチキン
- 野菜やハーブ配合で吸収効率が良い
- 動物性タンパク質が豊富
- 人工添加物不使用・グレインフリー
- シニア猫から子猫まで幅広く対応
- チキン好きなネコちゃんのおすすめ
また、猫ちゃんにとって必須栄養素であるタウリンを2,200mg/kgも配合しているためバランス良く栄養を補給できる素晴らしいキャットフードとなっています。
モグニャン
- 白身魚をメインに高い消化吸収率
- 材料から徹底した品質検査を実施
- 人工添加物不使用・グレインフリー
- 獣医師もおすすめしたいキャットフード
- 低カロリーながら栄養豊富なので全ライフステージに対応
消化機能が低下してしまうシニア猫にとって優しい栄養豊富・低カロリー・添加物とグレインがフリーという点は、いつまでも愛猫ちゃんと健康に過ごすためにはとてもおすすめできるキャットフードとなっています。
カナガンキャットフードサーモン
- 消化率が高く腹持ちも良いサツマイモを使用
- メインの肉もお腹に優しいサーモン
- 人工添加物・グレイン不使用
- 尿路結石と毛玉の排泄も配慮
- 自然の香りで猫ちゃんの食いつきも良い
メイン食材はサーモンを採用し、DHAやドコサヘキサエン酸による血液サラサラ効果だけでなくキナ酸やオリゴ糖によって尿路結石と毛玉の排泄をサポートしているシニア猫にとってうってつけのキャットフードです。
キャットフード教授
7歳以上のシニア用のキャットフードのFAQ
7歳以上のシニア猫を育てる上で、キャットフードはどのようなものが良いのかを迷っているのであれば、恐らくキャットフードに関する疑問もたくさんあるのではないでしょうか。
おすすめのキャットフードを紹介したついでに、よく質問される項目を回答していきたいと思います。
回答する質問は以下の4つです。
- キャットフードのシニア猫用と成猫用の違いは?
- 7歳以上のシニア用に与えるキャットフードの量はどれくらいが良いの?
- キャットフードのシニア用のカロリーはどれくらいが良いの?
- シニア猫なので食べやすくて消化に良い小粒キャットフードのおすすめは?
では、これらの質問についてそれぞれみていきましょう。
キャットフード教授
1. キャットフードのシニア猫用と成猫用の違いは?
キャットフードには成猫用とシニア猫用と種類がありますが、この両者の違いを明確に知っていることで適切なキャットフード選びをすることができます。
ではシニア猫用と成猫用では何が違うのか、この答えはカロリーがシニア猫用のほうが若干控えめになっているということです。
シニア猫は成猫に比べて筋肉量も低下し、基礎代謝量も落ちてしまうため1日の消費カロリーが少なくなってしまいます。
そうすると摂取カロリーもそこまで必要としなくなりますので、成猫に比べるとカロリーは必要としないということがわかるでしょう。
そのため、シニア猫と成猫のキャットフードではシニア猫用の方がカロリーが低いもので生産されています。
ちなみに成猫よりも子猫の方が身体の成長が著しいために必要なカロリーが多いです。
そのため、子猫用のキャットフードが一番カロリー高めに設定して作られています。
シニア猫に子猫用のキャットフードを与えてしまうと消化不良や肥満の原因にもなってしまうので注意しましょう。
2. 7歳以上のシニア用に与えるキャットフードの量はどれくらいが良いの?
シニア猫に与えるキャットフードを選んだはいいが、どのぐらいの量を与えればいいのかという疑問が生まれます。
先ほどの回答を見ると、成猫時よりも量が必要としないということがわかってもらえるでしょう。
一般的なシニア猫のキャットフード量は1日60kcal✕体重を目安にするとわかりやすいです。
では、具体的にどのような計算をすればいいのかをおすすめランキング1位であるカナガンで見ていきましょう。
カナガンで1日のキャットフード量を計算する
まず、1日に与える食事回数を3回だと仮定します。
カナガンは100gあたり390kcalとなっているため、シニア猫の1日必要目安カロリーである240kcalと割って計算すると1日約62g必要という結果がでます。
62gを食事回数3回に分けてあげればいいので1回に約21g与えればシニア猫の1日摂取カロリーに満たすという結果になります。
ただし、この必要目安カロリーはあくまで目安なので、運動量を見て上手く調節してあげましょう。
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3. キャットフードのシニア用のカロリーはどれくらいが良いの?
キャットフードのシニア猫用のカロリーについて、どのぐらいのものが良いのかを把握しておきたいという考えの方もいるかと思います。
低カロリーに分類するキャットフードの平均は350~370kcal前後となっていますが、安全性の高いキャットフードの中で350kcalのキャットフードはほぼない状況です。
生物博士が調査した安全性基準ランクA以上のキャットフードの中では380~390kcalのものが多いですが、消化吸収率や腹持ちもがいいので与える量が少なくても問題ありません。
低カロリーのものと考えすぎてしまうのは、キャットフードの安全性に対して見過ごしてしまう恐れがあるので注意しましょう。
4. シニア猫なので食べやすくて消化に良い小粒キャットフードのおすすめは?
シニア猫になると噛み切る力も弱くなってきてしまうため、できるだけ小粒のキャットフードで食べやすく配慮することも飼い主の役目です。
ただ1つ安心していただきたいのが、今回おすすめランキングで紹介したキャットフードは全て1cm未満の小粒のキャットフードとなっています。
つまり、シニア猫でも消化に良く小粒で食べやすいという点も判断した上でランキングにしていますので、あとは飼っている猫ちゃんの好みによってどれを使うか判断するといった方法を用いるのが良いでしょう。
小粒で食べやすいからといって全ての猫ちゃんに合うということではなく、種別やその猫ちゃんの好みによっても左右されますので、色々試しながら猫ちゃんに合ったキャットフードを選ぶようにしてみてください。
キャットフード教授