涙が常に流れてしまっている状態によって目の周りが変色してしまう状態を涙やけと呼びます。
この涙やけは放っておくと目の病気にもつながってしまうこともあるため、しっかりと原因と対策をして猫ちゃんに合ったキャットフードを選びましょう。
今回は涙やけ改善のためのキャットフードの選び方のポイントとおすすめキャットフードを紹介していきます。
キャットフード教授
涙やけの改善によい!キャットフードの選び方!3つのポイント!
涙やけをしてしまう猫ちゃんにとってどのようなキャットフードがいいのか考えてみたことはあるでしょうか。
猫種によっては涙やけを起こしやすいものもいますので、予防できるのであれば嬉しいところです。
涙やけの改善のために必要なキャットフードの選び方のポイントとして、以下の3つにしぼりました。
- 人工添加物は含有されていない
- 穀物類が取り除かれたグレインフリーのもの
- 安全性の高い動物性タンパク質を使用している
キャットフードの中には猫ちゃんのアレルギーになりやすい成分が含まれていることが多く、粗悪なキャットフードが現在でも出回っています。
そのようなキャットフードを与えてしまうと、普段は起こりにくかった涙やけも起こりやすくなってしまうといったことも十分に考えられるのです。
では、涙やけの改善のためのポイントとしてなぜこの3つのポイントが必要なのか、それぞれ詳しく見ていきましょう。
1. 人工添加物は含有されていない
キャットフード内に含まれている成分で、猫ちゃんの涙やけだけでなく健康にも悪影響を及ぼしてしまうものとして人工添加物をあげることができます。
人工添加物は自然のものではなくヒトの手によって科学的に作られたものであることや、近年の添加物に関する意識が高まってきているためにより人工添加物が身体に悪影響を及ぼすことがあるということは理解しているでしょう。
人間が食べるものには人工添加物の基準が明確にあり、身体に悪影響を及ぼしてしまう添加物は含まれていないことがほとんどです。
しかし、キャットフードの中に含まれている人工添加物については厳正な基準というのは存在せず、人間の食べ物に含むことができないような人工添加物も含有されていることがあります。
日本のキャットフードは特に審査基準が曖昧であるため、キャットフードに関しては国内よりも海外のものの方が安全性の高いものが多いです。
この人工添加物はアレルギーになってしまうだけでなく、発がん性や変異疾患のリスクを高めてしまうことにもつながるので気をつけなくてはなりません。
アレルギーを引き起こしてしまうと涙やけも多くなってしまうので、成分表示欄をしっかりと見て害悪な添加物が含有されていないか確認する癖を身に付けておくと良いでしょう。
2. 穀物類が取り除かれたグレインフリーのもの
人工添加物意外のアレルギーを起こしてしまう成分に小麦・大豆・とうもろこし・米などの穀物類も含むことができます。
穀物類は猫ちゃんが普段食べてそうなイメージを持たれがちですが、実は猫ちゃんに穀物類は必要ありません。
というのも猫ちゃんはほぼ肉食動物となっているため、肉を食べることによって栄養を補給できるような身体になっているのです。
猫ちゃんにとって穀物類はむしろ消化が苦手なだけでなく、摂りすぎてしまうとアレルギーを起こす可能性があります。
アレルギーを引き起こしてしまうと涙が多くなってしまうこともあるので、涙やけを改善することを考えるのであれば穀物類は含まれていないキャットフードがおすすめです。
成分表示欄に穀物類が含有されていないか、あるいはパッケージに「穀物類不使用」「グレインフリー」と記載のあるキャットフードを選ぶようにしましょう。
猫ちゃんにとって必要な栄養である肉や魚は穀物類と比べるとどうしてもコストが高くなってしまいます。
そこで、かさ増しのために穀物類を含有しておくことで、炭水化物の摂取や食物繊維配合といった謳い文句のもとコストを抑えたキャットフードを作ることができるのです。
コストを抑えることで安いキャットフードを販売することにも繋がりますが、決して安全性において、あるいは涙やけ改善には向いているとは言えないの気をつけるようにしてください。
3. 安全性の高い動物性タンパク質を使用している
猫ちゃんの元気の源になる動物性タンパク質ですが、品質によってはおすすめできないものがあることをご存知でしょうか。
最後の3ポイント目には安全性の高い動物性タンパク質の使用としましたが、実は低品質な動物性タンパク質が市販のキャットフードに含まれていることが非常に多いのです。
あなたが今猫ちゃんに与えているキャットフードに以下のようなタンパク質が含有されてはいませんでしょうか。
- 〇〇副産物
- 〇〇消化物
- 〇〇粉
- 〇〇パウダー
- 〇〇ミール
以上のタンパク質は4Dミートと呼ばれ、「Dead=死んでいる」「Dying=死にかけている」「Disabled=不具合」「Diseased=病気である」といった状態の肉や魚を混ぜ合わせて作られています。
この4Dミートのタンパク質を与え続けてしまうと人工添加物と同様にして発がんや変異疾患のリスクが高まってしまうので安全性の高いタンパク質を選ぶようにしてください。
キャットフード教授
安全性の高いタンパク質であるかどうか見分けるコツとして、成分表示欄に記載されているタンパク質が「どのような状態」であるかを記載しているものがおすすめです。
例えばチキンであれば、骨抜きチキン生肉といったフレッシュなチキンを使用していることを明記しているのであれば信用ができます。
魚であればフレッシュサーモン、ディハイドレートサーモン、生ニシンといった状態が明記されているキャットフードを選ぶようにしましょう。
新鮮で高品質な食材というのはそれだけ栄養価も高く、猫ちゃんの免疫力を高めることでアレルギーにも対抗できるようになります。
猫ちゃんの資本となる栄養が動物性タンパク質になるので、高品質で栄養価の高いタンパク質を補給できるようにしていきましょう。
【安全なものだけ】涙やけの改善に良い!キャットフードの比較一覧!
涙やけをキャットフードで改善するためにはキャットフードに含まれている成分によってアレルギーを引き起こさないようにするということが今回のポイントで理解してもらえたかと思います。
また、安全性の高いキャットフードであれば猫ちゃんの身体に悪影響を与える成分は少ないのでおすすめです。
そこで、次に当サイトで調査した88種類のキャットフードのうち、安全性基準ランクがA以上のキャットフードを先ほどの3つのポイントを基に比較していきたいと思います。
人工添加物有無 | グレインフリー | タンパク質含有率 | |
カナガン | 無 | 37% (チキン) |
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モグニャン | 無 | 30% (白身魚) |
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ファインペッツ | 無 | 32% (アヒル&ニシン) |
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シンプリー | 無 | 37% (サーモン) |
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ジャガー | 無 | 40% (チキン) |
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オリジン | 無 | 42% (チキン) |
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アーテミス『オソピュア』 | 無 | 35% (サーモン) |
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アーテミス『フレッシュミックス』 | 無 | 30% (チキン) |
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アカナ | 無 | 35% | |
ナウフレッシュ | 無 | 31% (ターキー) |
比較してみるとわかるように、安全性基準ランクがA以上のキャットフードは涙やけ改善のためのポイントについてもほとんどが合格ラインであるため、どれを選んでもおすすめといえます。
グレインフリーや人工添加物も不使用で、一部では穀物類を使用しているキャットフードもありますが、極力アレルギー性が低く、含有率も抑えられてはいるのでさほど気にする必要は無いでしょう。
もし、数ある中からあなたの猫ちゃんに合ったキャットフードを選びたいということであれば、この安全性の高いキャットフードのなかから選ぶことをおすすめします。
ただし、10種類の中だけでは多いということであれば、次に紹介するランキングを参考にしてみてください。
涙やけの改善に良い!キャットフードおすすめランキング!
涙やけの改善のために必要なポイントを抑えながら、安全性の高いキャットフードであれば猫ちゃんも飼い主さんも安心することができます。
では、先ほどの10種類のキャットフードの中からさらに3つに絞っておすすめを紹介していきましょう。
モグニャン
- 人工添加物不使用
- グレインフリー
- 白身魚をメインにしたタンパク質
- 消化吸収が良く低アレルゲン
- 仔猫からシニア猫まで全ライフステージに対応
白身魚は吸収効率も良くオメガ3脂肪酸が含まれていますので全ライフステージに対応しながら毛艶キープにも効果的となっています。
シンプリー
- 人工添加物不使用
- グレインフリー
- サーモンをメインにしたタンパク質
- オメガ3脂肪酸たっぷり含有
- 魚がメインなので消化吸収にも良い
また、オメガ3脂肪酸をたっぷりと含有しているため、毛並み・毛艶キープに期待ができ、特に長毛種の猫ちゃんにおすすめです。
カナガン
- 人工添加物不使用
- グレインフリー
- イギリス産の高品質チキンを使用
- 尿路結石予防にも効果的
- チキンがメインなので猫ちゃんの食いつきが良い
新鮮なチキンを使用しているため、猫ちゃんの食いつきも良く栄養価もばっちりなので涙やけ改善のために向いているキャットフードの1つと言って良いでしょう。
愛猫の涙やけの原因・対策は?
猫ちゃんが涙やけを起こしてしまう原因というのは、キャットフードに含まれるアレルギー成分だけではありません。
ではどういった原因が考えられるのでしょうか。
- 花粉・ハウスダスト
- 生まれつきの体質
- 病気
花粉やハウスダストも大まかに分類してしまうとアレルギーに該当しますが、キャットフードによって改善できるものではありません。
また、生まれつきの体質で目が大きく鼻が低い猫種(ペルシャ・バーミーズ・ヒマラヤン・
エキゾチックショートヘアーなど)は流涙症と呼ばれる病気にかかりやすく涙やけを引き起こしやすい特徴を持っています。
流涙症以外に涙やけを起こしてしまう病気として角膜炎・結膜炎・鼻炎などが一例としてあげることができます。
これらの原因によって涙やけが起こってしまわないような対策として以下のような方法をあげることができます。
- 目の周りの毛を整えておく
- 室内飼いをする
- 疾患の治療を受ける
涙やけは目の周りの毛が長いと起こりやすくなってしまうので、定期的に目の周辺の毛の長さを整えておくのも対策の1つです。
また、室外で飼っていると猫同士のケンカや外敵によって目が傷つきやすくなるリスクがあるため室内で飼うことを考えるのも良いでしょう。
また、実際に涙やけが起きてしまう疾患になってしまった場合は、動物病院で適切な処置を受けるのが一番です。
それ以外の部分でのサポートとして、しっかりと安全性の高いキャットフードを与えていくというスタンスで考えてください。