病気や感染症によって体重が減少してしまうのはわかりますが、それ以外の原因によって痩せ気味になってしまった猫ちゃんにはキャットフードをしっかりと合ったものを選ぶべきでしょう。
そこで、今回は痩せ気味になってしまった猫ちゃんのためにどのようなキャットフードを選べば良いのか、また、痩せてしまう原因と対策について紹介していきます。
キャットフード教授
痩せ気味改善によい!キャットフードの選び方!3つのポイント!
痩せ気味の猫ちゃんにとってどのようなキャットフードを選べば良いのか考えた時に、一番思いつくのは「とにかくカロリーが高いキャットフード」です。
しかし、カロリーが高いキャットフードは脂肪分が多くなるだけで、大切な栄養素の補給や食いつきも悪いため、あまり好ましい改善とはいきません。
では、どういったキャットフードが大切なのかというと、以下の3つのポイントを抑えたキャットフードです。
- 高品質な動物性タンパク質を含んだものであるか
- 脂質が多く含有されているものであるか
- 消化に悪い穀物類・人工添加物はカットされているものであるか
一見猫ちゃんの痩せ気味を改善するためには不必要なのではと思われがちなポイントではありますが、健康的に改善していくためにはこれらのポイントはむしろ重視して当たり前といえます。
では、なぜこれらのポイントが痩せ気味を解消するために必要であるのかについてそれぞれ詳しくみていきましょう。
1. 高品質な動物性タンパク質を含んだものであるか
猫ちゃんが痩せ気味である場合、栄養が上手く補給できていないという点も考えなくてはいけません。
猫ちゃんにとって動物性タンパク質というのは栄養満点な物質なので、高品質な動物性タンパク質を含有しているキャットフードがおすすめということになります。
タンパク質含有率は大体30%以上を目安とするのが良いでしょう。
ただ単純に30%以上タンパク質が含有しているのがおすすめというわけではなく、品質にも注意して選ばなくてはいけません。
どういうことかというと、市販されているキャットフードには低品質なタンパク質が含有されていることが非常に多いのです。
低品質なタンパク質の代表に4Dミートと呼ばれるタンパク質があります。
これは肉や魚が「Dead=死んでいる」「Dying=死にかけている」「Disabled=不具合」「Diseased=病気である」といった状態のものを混ぜ合わせているため、英語の頭文字をとって4Dミートと呼ばれているのです。
このような意味を持っていると理解すれば4Dミートがどれだけ低品質なタンパク質であるかわかるでしょう。
市販されているキャットフードには多く含まれてしまっているため、成分表示をよく見て選ばないようにしなければなりません。
- 〇〇副産物
- 〇〇消化物
- 〇〇粉
- 〇〇パウダー
- 〇〇ミール
上記の記載があるキャットフードは低品質なタンパク質を使用している可能性が高いので、安全性の高いキャットフードを選ぶのであればまず避けるべきだということをおぼえておいてください。
2. 脂質が多く含有されているものであるか
脂質というのは人間にとってあまり良くないもののように感じてしまいますが、猫ちゃんはほぼ肉食動物なのでむしろ脂質は摂っておいた方が良い成分です。
また痩せ気味な猫ちゃんにとっても同じで、脂質は猫ちゃんの食欲にも大きく関係しているため、脂質が多く含有されているキャットフードを選ぶようにしましょう。
脂質が多いとカロリーも多くなってしまうため、そこは注意をしなくてはなりませんが、大体20%以上含有しているものを目安として選ぶことをおすすめします。
カロリーが高い方が痩せ気味には良いかもと思われてしまいますが、あまりカロリーが多いと身体に負担になってしまうため注意が必要です。
また、脂質は消化吸収にも良いため痩せ気味の猫ちゃんにとってお腹が空いて何か食べたくなるというのは嬉しいことですよね。
その点で考えても脂質がたっぷりと含まれている方が痩せ気味改善にはうってつけということになります。
キャットフード教授
3. 消化に悪い穀物類・人工添加物はカットされているものであるか
痩せてしまっていることを改善するためには消化吸収にも気を配らなくてはなりません。
消化吸収の妨げとなってしまう成分の代表として「穀物」と「人工添加物」があります。
小麦・とうもろこし・大豆などの穀物類は炭水化物が豊富に含まれてはいますが、猫ちゃんにとって消化が苦手な成分です。
そのため、痩せ気味の猫ちゃんに穀物類が含まれているキャットフードを与えてしまうと肉類メインのキャットフードよりもお腹の中に残ってしまうため、食欲が沸かずに中々食べてくれないといったことになります。
また、穀物類はアレルギーになりやすい成分でもあるため、健康的に痩せ気味を解消したいのであれば穀物類が含まれていない方がおすすめと言えるでしょう。
穀物類もそうですが特に気をつけてほしいのが人工添加物です。
人間が口にする食べ物というのは人工添加物の基準が厳しく、身体に悪影響の与える可能性の高い添加物というのは一切含有することができません。
一方キャットフードはというと、国内の基準は曖昧で猫ちゃんの発がん性や変異疾患リスクを高めてしまう人工添加物も平気で含有されていることがあるのです。
以上の人工添加物が含まれている場合、食欲や消化といった部分だけでなく病気のリスクも高めてしまうので、無添加のキャットフードを選ぶようにしてください。
【安全なものだけ】痩せ気味の改善に良い!キャットフードの比較一覧!
痩せ気味の猫ちゃんにとってどのようなキャットフードを選べば良いのかというポイントは理解してもらえたかと思います。
ただし、市販されているキャットフードから痩せ気味解消に向いているものを探そうとなるととても時間がかかることが予想できるでしょう。
では、一体どうすればいいのかと悩んでいる方は安心してください。
実は当サイトでは88種類のキャットフードを徹底的に調査して安全性に信頼ができるキャットフードをランク付けしています。
その中でも安全性基準ランクA以上のキャットフードが痩せ気味の猫ちゃんにおすすめできるポイントに対してどうなのかを比較していきましょう。
タンパク質含有率 | 脂質含有率 | 穀物類・人工添加物カット | |
カナガンチキン | 37% (チキン) |
20% | 穀物類・人工添加物 |
モグニャン | 30% (白身魚) |
16% | 穀物類・人工添加物 |
ファインペッツ | 32% (アヒル&ニシン) |
21% | 人工添加物 |
カナガンキャットフードサーモン | 37% (サーモン) |
20% | 穀物類・人工添加物 |
ジャガー | 40% (チキン) |
20% | 穀物類・人工添加物 |
オリジン | 42% (チキン) |
20% | 穀物類・人工添加物 |
アーテミス『オソピュア』 | 35% (チキン) |
20% | 穀物類・人工添加物 |
アーテミス『フレッシュミックス』 | 30% (サーモン) |
20% | 人工添加物 |
アカナ | 35% (チキン) |
20% | 穀物類・人工添加物 |
ナウフレッシュ | 31% (ターキー) |
18% | 穀物類・人工添加物 |
安全性の高いキャットフードというのは総じて栄養価も高く動物性タンパク質と脂質の含有率も豊富であるため、痩せ気味解消のためのポイントを抑えているといっても過言ではありません。
また、一部を除いて穀物類と人工添加物も不使用であるため、より痩せ気味解消におすすめです。
猫ちゃんは仔猫の時期が一番カロリーを必要としていますので、自分の猫ちゃんがカロリーを必要とするのかどうか、その他のサポート成分に注目するのかどうかによって選び分けてみると良いでしょう。
キャットフード教授
安全性の高いキャットフードなのでどれもおすすめとは言ったものの、どれが良いかわからないし面倒だと感じてしまう人も多いでしょう。
そのような方は、次に紹介するおすすめキャットフードランキングを参考にしてみてください。
痩せ気味の改善に良い!キャットフードおすすめランキング!
痩せ気味な猫ちゃんにとっておすすめできるキャットフードは現在では先ほど紹介した10種類の中であればほとんどどれを選んでも良いでしょう。
しかし、それでは数が多くて困ってしまう人も多いかと思いますので、3つに絞ってランキング形式にして紹介していきましょう。
カナガンチキン
- イギリス産の平飼いチキン60%以上使用
- 脂質20%以上の高含有
- 穀物類不使用
- 人工添加物不使用
- チキン好きなネコちゃんにおすすめ
自然なチキンの香りなので、猫ちゃんの食いつきも良く痩せ気味解消にはうってつけのキャットフードと言えます。
カナガンキャットフードサーモン
- 新鮮で高品質なサーモンを使用
- 脂質20%以上使用
- 穀物類不使用
- 人工添加物不使用
- 消化に優しく全ライフステージ対応
また、サーモンは消化に優しい食材なので、離乳食を始めたばかりの仔猫から消化機能が衰えてしまったシニア猫まで全ライフステージ対応です。
ジャガー
- 肉と魚の両方の動物性タンパク源
- 脂質20%含有
- 穀物類不使用
- 人工添加物不使用
- ヒューマングレード品質なので安全性抜群
また、ヒューマングレード品質なので、人間が口にすることができるほど安全性に信頼ができるため、より健康的に痩せ気味を解消したいひとにとっておすすめとなります。
猫ちゃんが痩せ気味になっている原因は?
猫ちゃんが痩せ気味ということは何かしらの原因が潜んでいるため、その点をしっかり考えていかなくてはいけません。
では、どういった原因があるのかみていきましょう。
- 餌が合っていない
- 運動量の変化
- 口内の病気
- 口内以外の病気・感染症
痩せ気味の原因の1つ目として餌が合っていないということです。
猫ちゃんはグルメ家なので、自分の気に入らない餌を与えても食べてくれず、そこから痩せていってしまうことも十分に考えられます。
穀物類や人工添加物が含有されているキャットフードによって消化が悪く餌を食べないという点も含まれます。
また、運動量の変化というのは常に気にしなければならない点ですが、特に室外で飼っている猫ちゃんの場合季節によって運動量が変化するため給餌量が少なく痩せていってしまうということも原因の1つです。
それ以外では口内の病気、口内以外の病気や感染症の疑いがあります。
口内炎や歯周病といった病気は猫ちゃんの食事にも影響し、痛みのために思ったように食事をしてくれず痩せ気味になってしまうことが多いです。
また、内臓系の病気や糖尿病、感染症の症状の1つに食欲不振があげられますので、一概にキャットフードが合っていないということでもありません。
痩せ気味改善方法は?
では、先ほどの4つの原因で起こる痩せ気味を改善するためにはどのような方法を用いればいいのでしょうか。
まず、餌が合っていないということであれば安全性が高く痩せ気味を解消するポイントを抑えたキャットフードに切り替えるべきです。
これはおそらく一番簡単な方法で痩せ気味解消することができるでしょう。
運動量の変化というのは季節によって変わってくること、猫ちゃんの体調によっても変わってくるためよく観察しておくことが大切です。
室外で飼っている猫ちゃんは少し把握がしづらいという欠点がありますが、ある程度予測を立ててキャットフードを与えてあげましょう。
口内の病気、口内以外の病気や感染症の場合は、キャットフードを変えて改善できるという問題ではないので、様子をみて動物病院で診てもらうようにしてください。
中には生命に関わる病気に罹っていることも可能性はゼロではないので、しっかりと猫ちゃんを観察して食欲不振以外の症状がないか、嘔吐・下痢を起こしていないかといった病気のサインを見逃さないようにしましょう。
キャットフード教授