日本ではまだまだ見ることが少ないですが、セピア色が美しく世界最小の猫種であるシンガプーラは「小さな妖精」と言われるほどの愛らしさがあります。
見ることが少ないからこそしっかりとシンガプーラに合ったキャットフードをえらばなくてはなりません。
そこで今回はシンガプーラの猫ちゃんにおすすめのエサの選び方とキャットフードを紹介していきます。
キャットフード教授
シンガプーラのキャットフードの選び方!3つのポイント!
シンガプーラは日本ではまだ見ることが少ないですが、キャットフードは特別なものでなくてはならないということではありません。
しかし、しっかりと安全性の高いキャットフードを選ぶ必要があり、それにシンガプーラの特徴に沿ったエサ選びが大切です。
では、どういったキャットフードを選べば良いのかということですが、今回は3つのポイントに絞ってみました。
- タウリンがたっぷりと含まれている
- メイン原料は高品質な動物性タンパク質
- 添加物が含まれていない
この3つのポイントはシンガプーラにとって必要なキャットフードに該当するものなので、しっかりと覚えておくようにしてください。
では、それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。
1. タウリンがたっぷりと含まれている
タウリンは肉類などに含まれている栄養素ですが、実は猫ちゃんにとって身体の中で合成することができない必須アミノ酸となっているため、タウリンがたっぷりと含まれているキャットフードがシンガプーラにとっておすすめです。
また、シンガプーラにとって気をつける病気の尿路結石にもタウリン摂取がおすすめなので、病気予防の一環としてもタウリンが含まれているものを選ぶのが良いでしょう。
それ以外にもタウリンは以下の働きに関与しています。
- 目の網膜細胞に働きかけて健康を保つ
- 心筋細胞に機能保持
- 肝機能保持
- 身体の発育と成長
これだけ重要器官に関与しているとわかれば、どれだけ猫ちゃんにとってタウリンが必要な栄養素であるかわかることでしょう。
しっかりとタウリンが含まれたキャットフードを選別する必要があるということです。
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2. メイン原料は高品質な動物性タンパク質
メインとなる原料はチキンやターキー、サーモン、ニシンなど様々ありますが、メイン原料は安全で高品質な動物性タンパク質であることが大切です。
高品質であるかどうかを判断する目安としては、フレッシュ◯◯や生◯◯、など鮮度が高い表記をはじめ、どのような部位のものを使用したかを記載しているのが信用できます。
一方、チキンミール、フィッシュミール、肉副産物といったような低品質な動物性タンパク質を使用している場合は、そのキャットフードを選ぶべきではありません。
詳しい表記は【愛猫の安全のため!粗悪なキャットフード業界事情を知ろう!】に記載されていますが、これらは総称して4Dミートと呼ばれます。
「Dead=死んでいる」「Dying=死にかけている」「Disabled=不具合」「Diseasd=病気である」といった肉や魚を混ぜ合わせて作られているものなので、摂取を続けることによって発がん、変移疾患といった病気リスクを高めてしまうのです。
安全性と品質を考えるならば、まず間違いなく4Dミートが含まれたキャットフードは避けるべきでしょう。
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3. 添加物が含まれていない
シンガプーラは美しい毛並みを持っているため、毛艶をキープするためにはキャットフードに含まれている余計な添加物は悪影響となってしまいます。
特に、キャットフードに含まれる添加物は、日本で明確な審査基準がないためにヒトが口にする食べ物には含むことができない量の添加物が含まれている可能性があるので注意が必要です。
以下に実際にキャットフードに含まれている可能性のある危険な添加物を記載しておくので参考にしてみてください。
プロピレングコール、没食子酸プロピル、エトキシキン、ブチルヒドロキシトルエン(BHT)、亜硝酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム、赤色40号、青色2号、
シンガプーラ用のキャットフードの比較一覧!
シンガプーラ用のキャットフードは先ほど紹介した3つのポイントを抑えたものをおすすめしますが、市販されているキャットフードから探すのは一苦労です。
しかし、しっかりとしたものを愛する猫ちゃんに与えたいのはみな同じなので、当サイトで調査した88種類のキャットフードのうち安全性基準ランクがA以上のキャットフード10種類を比較していきましょう。
キャットフード | タウリン | 動物性タンパク質の品質 | 添加物不使用 |
カナガンチキン | (チキン) | ||
モグニャン | (白身魚) | ||
ファインペッツ | (アヒル&ニシン) | ||
カナガンキャットフードサーモン | (サーモン) | ||
ジャガー | (チキン) | ||
オリジン | (チキン) | ||
アーテミス『オソピュア』 | (サーモン) | ||
アーテミス『フレッシュミックス』 | (チキン) | ||
アカナ | (チキン) | ||
ナウフレッシュ | (チキン) |
安全性の高いキャットフード10種類なだけあり、どれも人工添加物は使用しておらずその点に関しては安全です。
また、メイン原料はチキンや白身魚、サーモンといったように違いはあるものの、成分表示を見ると4Dミート類は一切含まれておらずどのような部位の何の種類の肉・魚であるのかを明記しているため信頼性も高いと判断して良いでしょう。
ただ、タウリンが配合されている比率を見ると、チキンをメインにしているキャットフードが若干配合率が高いということがわかりました。
10種類の中からキャットフードを選ぶのもいいですが、更に3つに絞るのであればどれがいいのかを次に紹介していきましょう。
キャットフード教授
シンガプーラにおすすめのキャットフードランキング!
シンガプーラの猫ちゃんには先ほど紹介した10種類のキャットフードはどれもおすすめです。
しかし、人によっては10種類も比べるのも苦労だと感じてしまう人もいるため、さらにおすすめのキャットフードを3つに絞り、ランキング形式で紹介していきましょう。
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カナガンチキン
- タウリン2,200mg/kg配合
- 高品質のイギリス産平飼いチキン使用
- 人工添加物不使用
- グレインフリー
- チキン好きなネコちゃんにおすすめ
厳選している原材料も安全性には信頼できるものを使用し、安全安心に徹底した国際規格「SAI GLOBAL」クラスA取得工場で生産されています。
ジャガー
- 品質が良くタウリン配合で
- 肉と魚の動物性タンパク質をバランス良く使用
- 人工添加物不使用
- グレインフリー
- ヒューマングレードのキャットフード
ヒトが口にしても問題ないほどの安全性が高い証である「ヒューマングレード」原料を使用しているので、シンガプーラの猫ちゃんにもおすすめできるキャットフードとなっています。
カナガンキャットフードサーモン
- サーモンをメインに高タンパク質
- 消化が良く全ライフステージ対応
- 人工添加物不使用
- グレインフリー
- タウリン配合
消化に良いメイン原料を使用しているため、離乳食になりたての子猫ちゃんや消化機能が衰えてくるシニア猫ちゃんと幅広くおすすめできます。
キャットフード教授
シンガプーラ用のキャットフードのQ&A!
シンガプーラは日本ではまだまだ珍しい猫種であることから、どのようなキャットフードを選べば良いのかわからないというひとも少なくありません。
今回はそのような方のためにエサの選び方とおすすめのキャットフードを紹介させていただきました。
では、最後にシンガプーラ用のキャットフードに関わるQ&Aとして、2つの質問にこたえていきましょう。
- シンガプーラの特徴は?なりやすい病気はある?
- キャットフードの選び方によってなりやすい病気を予防できる?
キャットフードのことだけでなく、シンガプーラのことも詳しく知ることでより適切なキャットフードを選ぶことができるようになるので、しっかりと覚えておくようにしましょう。
1. シンガプーラの特徴は?なりやすい病気はある?
シンガプーラはシンガポールが原産の猫ちゃんで世界で最小の猫と言われています。
基本的に活発に活動をしますが、ほとんど鳴かず静かなところを好むため飼いやすい猫というのが特徴です。
身体は小さいですが活発な動きをするために筋肉はしっかりとついています。
また、何よりの特徴としてシンガプーラの目はアイラインが入ったようなアーモンドの形をした瞳で、生後から目の色が何度か変わるという特徴を持っているのも魅力の1つと言えるでしょう。
キャットフード教授
シンガプーラがなりやすい病気
シンガプーラがなりやすい病気の1つに「ピルビン酸キナーゼ欠損症」と呼ばれる病気があります。
これは簡単に言ってしまうと遺伝性の貧血で、食欲不振や早期疲労、運動をしたがらないといった症状が見受けられます。
また、シンガプーラは東南アジアの温暖地域で生まれた猫ちゃんなので、寒さには弱く「乾燥やストレスからくる皮膚疾患」にも気をつけなくてはなりません。
それ以外にも猫全般に言える病気の1つに「尿路結石」があります。
これは膀胱から尿道にかけて砂や石ができてしまうことで、排尿時の痛みがともなってしまうのが特徴です。
この排尿時の痛みがストレスとなり免疫力が低下し病気を起こしやすくしてしまうことや、食欲不振、尿をしなくなってしまい生命の危機に関わってしまうということも可能性はゼロではありません。
猫は元々水をあまり飲まない生き物ですので、尿路結石になりやすい種族なのです。
2. キャットフードによってシンガプーラのなりやすい病気を予防できる?
先ほど紹介した病気を一度まとめてみましょう。
- ピルビン酸キナーゼ欠損症
- 皮膚疾患
- 尿路結石
これらの病気をキャットフードによって予防することができれば、よりシンガプーラの飼い主さんは慎重な餌選びをするようになるでしょう。
では、それぞれ予防できるのかどうかについて解説していきます。
ピルビン酸キナーゼ欠損症をキャットフードで予防する
ピルビン酸キナーゼ欠損症は遺伝子の問題になってしまうため、結論から先にいうとキャットフードでは治療はおろか予防することすらできません。
ピルビン酸キナーゼ欠損症の場合は激しい運動を控える、適度な範囲で運動をさせてあげるといった方法で症状を和らげて上げる必要があります。
また、ストレスによっても症状が重くなってしまうということもあるため、できるかぎりシンガプーラの猫ちゃんがストレスにならないようなケアもしていきましょう。
皮膚疾患をキャットフードで予防する
皮膚疾患の原因の多くは乾燥やストレスからくるものだということを先ほど説明しました。
シンガプーラの寒さ対策のための暖房器具にカビが生えている場合、あるいは暖めることによる乾燥によって皮膚疾患は起こりやすくなってしまいます。
そのため、清潔な暖房器具と過湿を怠らないことが皮膚疾患を防ぐ第一歩となるでしょう。
では、キャットフードは効果が無いのかと言われるとそうではありません。
ストレスによって皮膚免疫が弱ってしまうと疾患が起こりやすくなってしまうのですが、免疫力を高めるためには栄養をしっかりと補給するのが一番の予防となります。
つまり、直接的に皮膚疾患を予防することはできませんが、きちんとした栄養をたっぷりと供給することができれば、ストレス耐性もつき皮膚疾患になりにくい身体づくりができるということです。
逆に低品質なキャットフードを与えてしまうことでかえってアレルギーや皮膚疾患のリスクを高めてしまうことになるので注意しましょう。
キャットフード教授
尿路結石をキャットフードで予防する
尿路結石もキャットフードで予防することが可能で、タウリンが含まれているキャットフードを摂取すると尿路結石ができにくいと言われています。
また、カルシウムやマグネシウムが結石を作りやすいので、この2つの成分含有量が抑えられているキャットフードを選ぶのもまた1つの選び方です。
キャットフード以外にもこまめに水を与えることで尿路結石を予防することができるので参考にしてみてください。