見た目の美しさとつややかな毛並みで、ついついずっと撫でていたくなるようなかわいさをもつペルシャ猫ちゃんですが、ゴールドやシルバー色のペルシャ猫はチンチラと呼ばれます。
今回はそんなペルシャ猫ちゃんにとっておすすめのキャットフードはどういったものであるか、餌選びのポイントを踏まえて紹介していきましょう。
キャットフード教授
ペルシャ(チンチラ)のキャットフードの選び方!3つのポイント!
ペルシャ猫ちゃんは中型から大型の猫に分類されるため、身体つきはしっかりとしています。
また、被毛がふんわりとボリュームを持っているため、毛並みのキープと健康管理は難しいように思えてしまうでしょう。
では、ペルシャ猫のキャットフードの選び方はどのようなポイントを抑えれば良いのか、今回は以下の3つに絞ってみました。
- 高タンパクでカロリーが抑えられているか
- 毛艶をキープすることができる成分が含まれているか
- ヘアボール対策の「オリゴ糖」が含まれているか
やはり猫ちゃんにとって大切なのは安全性が高く栄養が豊富なキャットフードです。
それに加えてペルシャ猫特有の悩みを解消してあげるようなキャットフードを選ぶ必要があります。
では、上記3つのポイントについて詳しくみていきましょう。
1. 高タンパクでカロリーが抑えられているか
ペルシャ猫の身体つきは一般的な猫に比べると大きいため、それだけ筋肉をしっかりとつけるための栄養を必要とします。
猫は動物性タンパク質から栄養を補給できるほぼ肉食動物に分類されるため、肉や魚といったタンパク質が豊富に含有しているキャットフードを選ぶのがポイントの1つ目と言って良いでしょう。
ただし、ペルシャ猫の性格上穏やかでのんびりマイペースなタイプが多いので、あまり活発に活動することはありません。
そのため、あまり高カロリーのキャットフードを与えてしまうと肥満につながってしまうこともあるのです。
そこで、ペルシャ猫ちゃんには高タンパクでカロリーが抑えることのできるサーモンやニシン、マスといった白身魚をベースにしたキャットフードを選ぶと良いでしょう。
キャットフード教授
2. 毛艶をキープすることができる成分が含まれているか
ペルシャ猫、特にチンチラに至っては見た目も美しく撫でた時の毛並みの良さはそれだけで幸せになれるほどです。
しかし、毛艶をキープするためには良質なタンパク質はもちろんのことビタミン・ミネラルが豊富に含まれていることも重要です。
しかし、サーモンなどに含まれるオメガ3脂肪酸も毛並みを整えるために効果的で、ペルシャ猫のふわふわした毛をつくるためには必要な成分となります。
先ほどのポイントである白身魚をメインにした高タンパクでヘルシーな点に加え、オメガ3脂肪酸を多く含有しているサーモンオイルなどの原料が入っているキャットフードを選ぶポイントとして視野にいれておきましょう。
3. ヘアボール対策の「オリゴ糖」が含まれているか
ペルシャ猫は毛が長いため長毛種に属すことになるのですが、毛の生え変わる時期である換毛期にはグルーミングをして自分で毛を整える行動をすることがあります。
換毛期だけではなくグルーミングはしますが、注意すべきは飲み込んでしまった毛が胃の中で溜まり傷つけてしまうヘアボールが作られてしまうことです。
ヘアボールを抑えるためには食物繊維が多く含まれているキャットフードや、腸内環境を整えるためのオリゴ糖が含まれているキャットフードを選ぶと良いでしょう。
オリゴ糖は特に腸内の働きを活発にさせて飲み込んだ毛が固まってしまわない内に排出するよう促す働きがありますので長毛種であるペルシャ猫にとってはおすすめです。
キャットフード教授
ペルシャ(チンチラ)用のキャットフードの比較一覧!
キャットフード教授がつぶやいたように、先ほどの3つのポイントを抑えたキャットフードを選べばいいのはわかりますが、キャットフード自体かなりの数が販売されているので何を選べば良いのかわからない人も多いでしょう。
大前提に考えて欲しいのが安全性の高いキャットフードであるかどうかです。
そこで、安全性において当サイトで調査し、安全性基準ランクA以上と認めたキャットフードが10種類ありますので、今回はこの10種類のキャットフードでペルシャ猫に適したキャットフードであるか比較をしていきましょう。
キャットフード | タンパク質・カロリー | オメガ3脂肪酸 | オリゴ糖 |
カナガンチキン | 37% (390kcal) |
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モグニャン | 30% (380kcal) |
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ファインペッツ | 32% (427kcal) |
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37% (380kcal) |
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ジャガー | 40% (383kcal) |
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オリジン | 42% (400kcal) |
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アーテミス『オソピュア』 | 40% (386kcal) |
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アーテミス『フレッシュミックス』 | 33% (392kcal) |
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アカナ | 37% (406kcal) |
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ナウフレッシュ | 31% (394kcal) |
オリゴ糖が含まれているかいないかは◯か✕で判断できそうですが、実はオリゴ糖以外に食物繊維や腸内環境を改善する成分が含まれているため、オリゴ糖以外の成分でカバーしている場合は△をつけさせていただきました。
また、比較してみるとサーモンや白身魚をメインにしているキャットフードではなくてもオメガ3脂肪酸を含有しているものも多く、安全性が高いだけにペルシャ猫ちゃんに適したキャットフードが多いです。
サーモンオイルなどに含まれるオメガ3脂肪酸の他にもオメガ6脂肪酸と呼ばれる成分があります。
このオメガ6脂肪酸も毛並みをキープするためには必要な成分とはなっていますが、オメガ3脂肪酸よりも含有率が多くなるため今回はあまり重要視していません。
オメガ3脂肪酸もオメガ6脂肪酸もバランス良く摂取することが大切なので、希少なオメガ3脂肪酸が多く含まれるキャットフードを選びましょう。
ペルシャ(チンチラ)におすすめのキャットフードランキング!
安全性基準ランクA以上のキャットフードといっても10種類もあるのでどれも良いように見えてしまいます。
では、特にペルシャ猫ちゃんに合わせたものはどれかと聞かれた場合におすすめできるキャットフードをTOP3として紹介していきましょう。
どのキャットフードか決められないという方は、これから紹介する3つのキャットフードの中から選ぶことをおすすめします。
カナガンキャットフードサーモン
- 高タンパクながらサーモンメインでヘルシー
- オメガ3脂肪酸をたっぷり配合
- フラクト・マンナンオリゴ糖配合
- グレインフリー・無添加
- 魚の香りで猫ちゃんの食いつきも良い
それ以外にも猫ちゃんの消化に苦手なグレインを除き、身体に悪影響の与える人工添加物を一切取り除いて作られていますので安全性の高いキャットフードとなっています。
カナガンチキン
- 高タンパクなイギリス産チキンを使用
- 野菜やハーブ使用で毛艶キープ
- 食物繊維配合でヘアボールにも効果的
- 人工添加物不使用
- グレインフリーで消化に良い
厳選された原料を使用しているため安全性が高く、ビタミン・ミネラルをバランス良く配合したペルシャ猫だけでなく猫全般におすすめできるキャットフードとなっています。
モグニャン
- 白身魚をたっぷりと63%使用
- オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸をバランスよく含有
- 食物繊維でヘアボール予防に
- グレインフリー
- 消化吸収も良いので全ライフステージに対応
また、成長するために栄養を必要とする仔猫からカロリーをさほど必要としなくなるシニア猫まで対応しているため、比較的与えやすいキャットフードの1つです。
キャットフード教授
ペルシャ(チンチラ)用のキャットフードのQ&A!
ペルシャ猫ちゃんに与えるキャットフードについては、自分なりに知識を身につけた上で選びたいという方も少なくありません。
飼い主であるあなたが知識をみにつけておけば、様々なシーンでキャットフードを選び分けることができるからです。
そこで、今回はペルシャ猫用のキャットフードに関わるQ&Aについてみていきましょう。
- ペルシャ用のキャットフード「ロイヤルカナン」があるけどおすすめではない理由は?
- キャットフードで予防できるペルシャ(チンチラ)がかかりやすい病気とは
では、この2つの質問について詳しくみていきたいと思います。
1. ペルシャ用のキャットフード「ロイヤルカナン」があるけどおすすめではない理由は?
実はペルシャ猫やチンチラ専用とうたわれているキャットフードがあり、「ロイヤルカナン」はその中でも有名なキャットフードの1つです。
しかし、当サイトで今回紹介した安全性基準ランクA以上にはロイヤルカナンはランクインしておらず、ランキングにも登場しないのは理由があります。
まず、ロイヤルカナンは安全性が高いとはいえないという部分が大きいです。
ロイヤルカナンに含まれているBHA・没食子酸プロピルは人工添加物の一種で、ペルシャ猫ちゃんの健康に悪影響を与えてしまいかねない危険な添加物に分類されます。
また、猫ちゃんにとって消化が苦手でアレルゲンにもなりうる米・とうもろこし・コーングルテンといった穀物類を配合しているため、ペルシャ猫ちゃんにはおすすめできません。
そして何より栄養補給として必須な動物性タンパク質が、低品質である家禽ミートを使用しているという点です。
これらは4Dミートと呼ばれ、発がん性を高める、変移疾患のリスクを高めるといった危険性があるので注意をしなくてはなりません。
ロイヤルカナンには家禽ミートが含まれているので低品質なタンパク質から栄養を補給することを考えると決しておすすめできないキャットフードとなっています。
キャットフード教授
2. キャットフードで予防できるペルシャ(チンチラ)がかかりやすい病気とは
ペルシャ猫ちゃんがかかりやすい病気の中で、キャットフードによって予防できる病気は以下のものがあります。
- 毛球症(ヘアボール)
- 拡張型心筋症
- 白内障
これらの病気はかかってしまうと猫ちゃんの生活が困難になるだけでなく、場合によっては生命に関わることでもあるのでしっかりと把握するようにしましょう。
毛球症(ヘアボール)をキャットフードで予防するには?
毛づくろいする際に自身の毛を飲み込んでしまい体内で毛玉となってしまう病気が毛球症です。
毛球症になってしまうと毛玉が胃腸の内壁を傷つけてしまうため、飲み込んだ毛をスムーズに排出できる成分を含んでいるキャットフードがおすすめとなります。
毛を排出するためには食物繊維やオリゴ糖などの腸内環境を改善してくれる成分が含有しているキャットフードを選ぶと良いでしょう。
今回ランキングで紹介したキャットフードは全て食物繊維、あるいはオリゴ糖がたっぷり含まれているキャットフードなので参考にしてみてください。
キャットフード教授
拡張型心筋症をキャットフードで予防するには?
心臓の内部空間が拡張してしまうことによって血管を塞いでしまい、動悸や息切れ、不整脈といった心不全状態を生み出してしまうのが拡張型心筋症の特徴です。
この拡張型心筋症は遺伝的な部分が大きいですが、猫ちゃんの必須アミノ酸であるタウリンが不足してしまうことによって後天的に発症してしまうとも言われています。
タウリンは高品質な動物性タンパク質に多く含まれていますので、新鮮なメイン原料及び安全性の高いキャットフードを選ぶことで後天的に起こる拡張型心筋症のリスクを下げることができるでしょう。
白内障をキャットフードで予防するには?
目が白みを帯びてしまい、視野が見えにくくなってしまうのが白内障の特徴で、ものに良くぶつかってしまう、暗いところに良くいるようになった場合に疑う病気の1つです。
この白内障も拡張型心筋症と同様に遺伝性の場合もありますが、栄養不足によって後天的に起こってしまうこともあります。
とくに仔猫時代に栄養不足になると発症リスクが高まるため、仔猫のペルシャを飼う際には栄養を十分に補給できる環境を作ってあげるようにしましょう。
今回紹介したキャットフードの中でも猫ちゃんは好みがありますので、猫ちゃんの好みに合った安全性の高い高品質な栄養を与えられるようにしてください。
キャットフード教授